小学6年生のインターネット利用率は88%、gooリサーチ


 NTTレゾナントと三菱総合研究所が共同で提供する「gooリサーチ」は12日、小学生のインターネット利用に関する調査結果を発表した。小学6年生のインターネット利用率は88.0%に達する一方、保護者の「情報モラル」の理解は18.6%にとどまった。

 調査は、小学生向けポータルサイト「キッズgoo」上で、小学生の子供を持つ保護者を対象としてアンケートを行ったもの。調査期間は2009年9月17日~9月29日。有効回答者数は7657人。

 小学生のインターネット利用率は、学年が上がるごとに割合も増加。小学1年生が47.4%、2年生が54.8%、3年生が63.7%、4年生が75.3%、5年生が82.7%、6年生が88.0%と、ネットアンケートという条件下ではあるものの、高い利用率となっている。インターネットの利用を開始した学年は、小学1年生が21.6%で最多。以降は、3年生が19.6%、4年生が16.6%、入学以前の3~5歳が16.5%など。

 子供がインターネットを利用したきっかけは、「親が教えた」が49.8%で最多。次いで「学校の授業で学習した」が27.7%で、「独学(自力)で使うようになった」は9.3%。

 家庭でのフィルタリング機能(サービス)の利用率は25.6%で、前年度調査(20.8%)からは増加。フィルタリングを使っていない理由は、「不適切なページにアクセスしないと思っているので必要無いから」が53.3%、「大人が使うときに不便だから」が22.1%などとなっている。

 子供が自宅でインターネットを利用する際に設けているルール(複数回答)は、「1日30分まで」などの接続時間に関するものが35.4%、「宿題を終わらせてから」などの利用条件に関するものが34.7%、「ショッピングサイトは見ない」など利用するサービスや閲覧するページに関するものが28.3%。また、「(ルールは)特に設けていない」という回答は23.7%。

 子供のインターネット利用目的(複数回答)は、「ゲーム」が63.7%で最多。以下、「検索(勉強や宿題のため)」が53.9%、「検索(趣味・娯楽に関するもの)」が53.3%、「Webサイトの閲覧(ネットサーフィン)」が31.1%、「Web学習(オンライン学習)」が18.7%。

 「情報モラル」という言葉の認知については、「知っており、どんな内容かも知っている」と回答した保護者は18.6%。「知っているが、どんな内容かは知らない」が13.1%、「なんとなく言葉を聞いたことがある気はする」が37.6%、「初めて聞く言葉である」が30.7%。小学生にインターネットや情報モラル教育を行うのは誰が適当か(複数回答)という質問では、「主に家庭で親が教える」が前年調査の75.1%から63.1%に減少し、「主に学校で教師が教える」が前年調査の13.5%から28.0%に増加した。


関連情報

(三柳 英樹)

2009/11/13 19:04