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小学生ネット利用調査、フィルタリング利用率は約2割~gooリサーチ


 インターネットアンケートサービス「gooリサーチ」を共同で提供するNTTレゾナントと三菱総合研究所は2日、小学生向けポータルサイト「キッズgoo」上において、小学生の子供を持つ保護者を対象として実施した、小学生のインターネット利用に関するアンケート調査の結果を発表した。有効回答数は8818人。調査期間は7月28日~8月5日。

 調査結果によると、自宅でインターネットを利用する子供がいる家庭では、光回線を利用している割合が47.1%で、前年度の38.8%から増加。この1年で、光回線化が大幅に加速したとしている。

 フィルタリングサービスやフィルタリングソフトの認知度は87.7%に達し、前年度の75.5%を上回った。また、実際に使用している割合は20.8%で、こちらも前年度の16.7%から増加。一方、フィルタリング機能を利用していない理由については、「不適切なページにアクセスしないと思っているので必要ない」が48.1%で最も多く、以下は「大人が使うときに不便だから」(23.7%)、「手続きや設定が面倒だから」(19.4%)などが挙げられている。

 子供がインターネットを利用する際にルールを設けている家庭の割合は74.1%で、前年度の62.2%から増加。具体的なルールとしては、「接続時間」が34.1%、「インターネットを利用する条件(宿題を終わらせてから、など)」が29.1%、「利用するサービスや閲覧ページ」(27.5%)などを設けている割合が高い。

 子供のインターネット利用目的は、「ゲーム」が61.9%で最も高く、次いで「検索(勉強や宿題のため)」が51.9%、「検索(趣味や娯楽に関するもの)」が48.3%。

 家庭での子供のネット利用時間は、「週に30分未満」が34.5%、「週に30分~1時間未満」が29.4%、「週に1時間~2時間未満」が15.6%で、週2時間未満の割合が全体の79.5%を占める。前年度調査では週2時間未満の割合は66.4%で、全体的に利用時間は減少傾向にある。この理由については、前年度調査に比べると特に「週30分未満」の割合が増えており、ブロードバンド化が加速したことや、インターネットが誰でも簡単に使えるものになってきたことから、利用者の裾野が広がったことが考えられるとしている。

 子供のネット利用トラブルへの備えとしては、「そもそもトラブルに巻き込まれないよう、普段から子供にインターネット教育を行っている」が30.2%、「普段から新聞や雑誌をチェックし、情報収集につとめている」が27.2%となったが、一方では「特に何も行っていないが、それほど心配していない」という回答も34.7%に達している。

 子供の携帯電話・PHSの所有率は24.4%で、そのうちインターネットの利用率は21.2%(全体の5.2%)。携帯電話・PHSからインターネットを利用している中で、子供向けの利用制限サービスを利用している割合は62.8%となった。子供が携帯電話を持っている家庭では、利用について「特にルールはない」としている割合は18.4%で、「通話やメールの通信相手」(49.7%)など、約8割の家庭では何らかのルールを定めている。


関連情報

URL
  第6回「小学生のインターネット利用に関する調査結果」
  http://research.goo.ne.jp/database/data/000863/

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( 三柳英樹 )
2008/10/02 19:01

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