記事検索

中国のSNS、10代・20代の若者が利用者の8割超を占める
〜CNNIC調査


 CNNIC(China Internet Network Information Center)は、中国のSNSサイトについてまとめた「2009年中国網民社交網絡応用研究報告」を発表した。

若者を中心に利用が広がるSNSサイト

 中国のSNSサイトの利用者は2009年末で1億2400万人(見込み)。男女比では男性が全体の52.9%とほぼ男女半々。じゃっかん男性のほうが多いが、この52.9%という数字は、中国のネット利用者の男性の割合53.0%とほぼ等しく、SNSサイトの利用について男女別の偏りはないと見ていいだろう。

 SNS利用者を年齢層別に見ると、20代(52.6%)が最も多く、続いて10代(31.1%)、30代(11.9%)となっている。一方、インターネット利用者全体では10代の利用者(33.0%)が最多で、続いて20代(29.8%)、30代(20.7%)と続く。

 40代以上については、インターネット利用に関しては依然として少ないながらも増加傾向が見られるものの、SNS利用者に関しては、10代〜30代が95.6%を占め、10代と20代だけで83.7%を占めるなど、ほぼ若者の間だけで利用が広がっていることがわかる。

赤がSNS利用者、青がインターネット利用者全体。SNSは20代の利用が突出して多いことがわかる

 職業別で見ても、SNS利用者の半数強(50.3%)が学生であり、インターネット利用者全体の中で学生が占める割合(31.7%)よりも高くなっている。学歴別で見ると、インターネット利用者全体では高卒ないし専門学校卒(41.0%)が多いのに対し、SNS利用者では大卒(37.8%)が最も多いという結果となった。

 学生が多いことから、収入もまたインターネット利用者全体と異なり、1000元以下の低収入層と3000元以上の高収入層が多い結果となった。

SNS利用者の2人に1人が「QQ交友録」に登録

 登録しているSNSサイトは1人あたり平均2.78。利用者の多くが複数SNSサイトに登録していることがわかる。SNSサイト別(複数回答可)に見ると、チャットで知られるQQによる「QQ校友録(50.0%)」が最も利用者が多く、SNS利用者の2人に1人が利用している。

 以下、Facebookのそっくりサイト「人人網(37.0%)」、ポータルサイト新浪(Sina)の「新浪空間(36.6%)」、SNS専門の「51.com(27.1%)」、同じくSNS専門の「開心網(26.4%)」と続いた。

SNSの利用サイト(複数回答可)。チャットソフトで人気のQQが運営する「QQ交友録」の利用率は5割で、SNS利用者の2人に1人が「QQ交友録」を利用している

 第2位のFacebookのそっくりサイト「人人網」は、以前「校内網」という名称でサービスを提供していたのを改称したもの。また、「開心網」にそっくりだと「開心網」運営会社から訴えられていた「千橡開心網」は6.8%が利用している。

 なお、中国からは現在、FacebookやTwitterにはアクセスできない。このためか、回答者のうち39.9%が利用サイトとして質問リストに上がっていない「その他」を選択。これは、調査結果の冒頭に「Facebookや開心網などにより中国でSNSが普及した」と記載してあることから見ても、「その他」にFacebookの利用者が含まれているために「その他」が多くなっていると思われる。

 今後使い続けたいSNSサイト(複数回答可)では、「(旧)校内網・(現)人人網(71.2%)」を筆頭にSNS専門のサイトで高い数字を記録した。

今後SNSサイトで欲しい機能では、携帯対応がトップ

 今後SNSサイトにつけて欲しい新機能では「携帯電話対応・携帯電話向けサイト(40.9%)」というニーズが最も高かった。

 以下「第三者支払いサービスによる支払い(25.6%)」「自動情報問い合わせ機能(22.6%)」「ゲーム(21.9%)」「インスタントメッセンジャー(21.6%)」「バーチャルアイテム取引(17.7%)」「(現実の)モノの売買(16.4%)」「オンラインショッピングサイト(12.8%)」の順になっている。

 男女別では、男性はB2C、C2Cのオンラインショッピングを望む傾向が女性よりやや強く、女性はゲームやバーチャルアイテム取引を望む傾向が男性よりやや強い。学歴と所得別では、高学歴・高所得であるほどインスタントメッセンジャーや第三者支払いサービスの導入を望む声が多く、低学歴・低所得層ではオンラインゲームや携帯電話対応、バーチャルアイテムの取引を望む声が多い。

どうやって知り、だれとつながるか

 SNSを知るきっかけ(複数回答可)では「友人、クラスメート、同僚の勧め(74.6%)」がほとんど。以下「検索サイト経由(16.2%)」「SNSに関するニュースを読んだ(15.4%)」「雑誌、屋外広告、テレビラジオ(12.8%)」「ネット広告(9.2%)」「サイトリンク集(8.9%)」「メール広告(8.0%)」「その他(1.4%)」となった。

SNSを知るきっかけ。友人、同僚などリアルの知人に勧められるケースが74.6%と大半だ

 SNSでつながる人との関係(複数回答可)では、「現実社会での友人(75.8%)」が4分の3に上る一方で、「ブログ上での知り合い(23.1%)」「チャット仲間(22.8%)」「オンラインゲーム仲間(20.4%)」「SNSサイト開始後、そのサイトで知り合った関係(18.2%)」など、バーチャルな関係の相手とSNSサイトを利用することも少なくない。

 このため、SNSサイトの選択基準(複数回答可)においても「現実の友人が多くいる(63.5%)」という回答が最も多い。一方、「有用な資料が多く得られる(32.6%)」「興味のある日記が多い(21.4%)」「面白いゲームが多い(18.6%)」「自分の仕事と関係が大きい(18.1%)」「友人恋人を作りやすい(10.6%)」「サイト上の利用者の発信情報に真実味がある(9.1%)」など、自分の世界を広げるための情報源として利用する面もある。

頻度は毎日1回以上が34.3%

 使用頻度は「毎日2回以上(16.4%)」「毎日1回(17.9%)」「2〜3日に1回(17.1%)」「4〜5日に1回(8.4%)」「週に1回以下(40.2%)」と、人によりまちまちだが、毎日1回以上が34.3%と3割を超えており、一般的なサイトに比べて利用者の忠誠度が高いことがわかる。

毎日1回、毎日2回以上を合わせると、34.3%と3割を超えるユーザーが毎日1回以上SNSサイトを訪問していることになる

 また、1回平均でSNSサイトを利用する時間は「1時間以内(60.6%)」「1〜2時間(26.6%)」「2〜3時間(7.5%)」「3〜4時間(1.6%)」「4〜5時間(0.9%)」「5時間以上(2.8%)」。1時間以内が約6割と過半数を占めてはいるが、1時間以上滞在するユーザーも4割弱を占め、サイトの滞在時間が長いことが読み取れる。

 SNSサイトを利用する目的(複数回答可)では、「時間つぶし(42.4%)」「旧友との関係改善(36.6%)」「友人作り(35.3%)」「ゲーム(27.4%)」「勉強(25.2%)」の順となった。

 使用頻度別で分けると、毎日2回以上SNSサイトを利用する人は(複数回答可)「時間つぶしのため(54.8%)」や「旧友との関係改善のため(42.6%)」「普段SNS内の友人のトップページを見る(58.7%)」「ゲームで遊ぶ(51.7%)」が比較的多い結果となった。

 これに対して、「2〜3日に1回」「4〜5日に1回」利用する利用者では、「新しい友達を作る」「友人とチャットする」ことを目的としている割合が比較的高い結果となっている。

最も注目するSNS仲間のアクションは「写真の更新」

 SNSサイト利用者が最も注目する他のSNS利用者のアクションは、「写真の更新(54.6%)」がトップで、「日記の更新(47.6%)」を上回った。以下「Webページや音楽コンテンツ、映像コンテンツの共有(33.3%)」「他人の日記への感想の書き込み(30.4%)」「新しいゲームの利用(25.9%)」「他人のオフ会のレポート(22.6%)」が続く。

 利用するSNSの機能(複数回答可)は、「メッセージの送信(51.2%)」が最も多く、次に「アルバム(48.6%)」「日記(41.5%)」と続き、やはり写真を重視する傾向は変わらず。以下「友人のページの閲覧(29.1%)」「音楽視聴(27.0%)」「ゲーム(25.9%)」「動画共有(18.6%)」「日記へのコメント(16.4%)」「投票機能(14.5%)」と続く。グループ機能はあるが、利用率は9.4%と少数だ。

 広告については「興味がある広告はクリックする(39.9%)」「ときどきクリックする(9.6%)」「いつもクリックする(1.4%)」を合計すると50.9%となり、SNS利用者の2人に1人が広告をクリックすると回答している。クリックしない派も「クリックしたことがない(30.1%)」「クリックは自らはしない(19.1%)」と、約半数を占める。


関連情報

(山谷 剛史)

2009/11/16 15:59

INTERNET Watch ホームページ
Copyright © 2016 Impress Corporation. All rights reserved.