Gmail、HTTPSをデフォルトに変更


Gmailの最新機能紹介ページで、「Gmailがより安全になりました」というトピックでHTTPSのデフォルト化を説明している
Gmailの「設定」ページで、接続方法を設定可能

 米Googleは12日、Webメールサービス「Gmail」のデフォルト接続方法を、これまでの「HTTP」から「HTTPS」へと変更したと発表した。現在、変更作業が進められており、間もなくGmailの全ユーザーに対して有効となる。

 Gmailではこれまでも、設定メニューから接続方法をHTTPSに変更することができた。しかし、通信を暗号化するために、HTTPよりもメール読み込み速度が遅くなる欠点がある。その一方でセキュリティは向上するため、メール文面などの通信内容を第三者に傍受されないというメリットもある。

 今回、HTTPSがデフォルト接続方法になったが、場合によってはHTTPに戻すことも可能だ。Gmailの「設定」ページーの「全般」タブで、「接続方法」を「常にHTTPSを使用する」から「HTTPSの使用を選択制にする」に変更することで設定できる。

 なお、これまでHTTPでGmailを使用しており、かつ、オフラインGmail機能を利用している場合、デフォルト設定がHTTPSに変更されたことで、オフライン機能が利用できなくなる問題が発生する。

 Googleでは、この問題の回避方法を説明している。まず、インターネットに接続された状態で一時的に接続方法をHTTPに設定するため、Gmailの「設定」ページの「接続方法」で「HTTPSの使用を選択制にする」を選択し、「http://mail.google.com」を表示させる。この状態でGmailを同期させ、送信トレイを空にする。次いでHTTPオフラインGmailをアンインストールするために、オフラインメールを無効に設定。通知が表示されたら、すべてのオフラインメールを削除する。

 この作業が完了次第、「接続方法」をHTTPSに戻し、HTTPSでGmailに接続したことを確認した後に、設定メニューからオフラインメールを新たに設定する。

 この方法をとることで、HTTPSでもオフラインGmailを利用できると説明している。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/1/14 13:06