Google Chinaの市場シェアは35.6%、中国の最新調査結果


 中国の調査会社Analysys Internationalは19日、2009年第4四半期における中国のサーチエンジン市場調査結果を発表した。最も大きなシェアを獲得しているのはBaidu(百度)の58.4%だった。次いでGoogle Chinaが35.6%で、この2強だけで市場シェアの94.0%を占めている。

 3位以下は、Sogou(搜狗)の1.0%、Soso(搜搜)の0.7%、Zhongsou(中搜)の0.6%、Netease Youdao(网易)の0.4%と続く。


2009年第4四半期における中国のサーチエンジン市場シェア(Analysys Internationalの発表資料より)

 Analysys Internationalでは、Google Chinaが中国から撤退する可能性について触れ、「もしGoogle Chinaが撤退すれば、Baiduが短期間に独占的地位を確立するだろう」とコメントしている。その一方で、長期的にはSogouやSosoの市場における地位拡大の可能性についても指摘している。

 また、まとまった市場シェアを獲得するには至っていないものの、Alibabaの独自サーチエンジンであるTaobao(淘宝网)にも注目している。Taobaoの戦略は順調に進んでおり、将来的にはサーチエンジン市場の強力なプレイヤーになると予測している。

 Analysys Internationalでは、中国国内におけるテクノロジー/メディア/通信業界に関する調査やコンサルティングを行っている。

 サーチエンジンに関する調査は、各サーチエンジンに設定したサンプルグループから採択した運用データに加え、業界関係者への調査、政府データ、経済データ、企業による年次報告書、経済アナリストによる予測、インターネット情報の解析などを加味している。なお、業界関係者には、サーチエンジン企業出身者12人、サーチエンジン企業従業員5人のほか、4人の業界関係者が含まれていると説明している。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/1/20 12:35