2010年版「電波少年」、Twitterで情報収集しながら日本縦断


 日本テレビ放送網とGyaOは、日本テレビが過去にテレビ放送したバラエティ番組「進め!電波少年」の両社連携によるオリジナル企画として、Twitterを使って情報収集しながら日本を縦断する「電波少年2010」を、1月25日から約2カ月間にわたり実施する。

軍資金ゼロ、情報収集・交信手段はTwitter限定


土屋プロデューサーや有吉をはじめ、「電波少年2010」企画に参加するメンバー

 「電波少年2010」は、「人はツブヤキだけで生きていけるか?有吉vsTプロデューサー ~日本縦断 四角系男子を探せ~」がテーマ。「電波少年」の“Tプロデューサー”こと日本テレビの土屋敏男プロデューサーと、14年前にユーラシア大陸横断の「ヒッチハイクの旅」企画に挑戦した芸人の有吉弘行は、それぞれのチームに所属する若手芸人にTwitterを介して指示を出しながら、6エリアに分けた日本全国の陣取り合戦を進めていく。企画中には達成するとポイントを獲得できる指令が随時出され、ゴール地点で獲得ポイント数の多いチームが勝利チームとなる。

 参加する若手芸人は、土屋プロデューサーチームが「ライフライン」、有吉チームが「ぐりんぴーす」で、移動手段は本企画のスポンサーであるトヨタ自動車の新型「カローラ ルミオン」のみ。また、軍資金はゼロ、情報収集と交信手段はTwitterに限定されるため、25日の出発時には免許証と保険証以外の所持品を没収された。そして、Twitterの利用や特設サイトのルールブック確認用途などにiPhoneが手渡された上で、それぞれ自動車に乗り込んで、最初の目的地である仙台に向かった。なお、特設サイトに掲載するルールブックは、随時内容が変更されるという。

 Twitterで利用するハッシュタグは「#denpa2010」で、各チームは手渡されたiPhoneを使って旅の様子を随時報告していく。なお、iPhoneにはアカウント設定済みのTwitter用アプリケーションがインストールされているが、2組のお笑い芸人はTwitterを利用した経験がないため、土屋プロデューサーは「まずはTwitterアプリケーションをうまく見つけられるかにかかっている」とした。また、有吉弘行も同じくTwitterの経験はないが、発表会後に利用方法がレクチャーされた。

 日本縦断の様子は、特設サイトからアクセスできるブログでも随時紹介する予定。また、2チームが旅の様子をビデオカメラを使って撮影しており、約10日に1回のペースでWeb番組として特設サイトで配信する予定だ。なお、GyaOの動画配信サービス「GyaO!」では、「電波少年2010」のプロモーションページを開設して特設サイトへの誘導を図っていく。


移動手段として利用する「カローラ ルミオン」企画の模様は特設サイトで随時レポートされる

土屋プロデューサー「Twitterの利用で、すべてがオープンに進行」


(左から)有吉と土屋プロデューサー

 「電波少年2010」について日本テレビの土屋プロデューサーは、「インターネットを中心に新しいツールが登場しており、こうしたツールを使って電波少年をやろうと考えた」と企画意図を説明。今回、情報ツールとしてTwitterを利用することで、「僕からの指示も、彼らからのリアクションも、Twitter上で24時間誰でも見ることができる」と語り、「ブラックボックスがなく、すべてがオープンに進行する」とした。

 その上で「新しいツールの中で、新しいエンターテインメントをどう作れるのかという部分にチャレンジしていきたい」と抱負を語った。また、「各チームに対して、こうしろああしろとアドバイスしてもらいたい」と、Twitterを通じたユーザーの参加にも期待を示した。

 25日の発表会では、ルミオンに乗って全国を旅する「ライフライン」と「ぐりんぴーす」は、企画内容を知らされないままアイマスクをされた状態で会場に登場。また、「ぐりんぴーす」に指示を出す有吉も企画の概要を当日知らされた。

 なお、発表会中には企画の勝利チームが負けたチームに対して、好きなことを要求できることが発表された。14年前にヒッチハイク企画に挑んだ有吉は、「土屋さんに土下座して欲しい。そして、『数々のいじわる申し訳なかった』といって欲しい」と述べた。一方の土屋プロデューサーは「14年前のヒッチハイク企画では、ロンドンから香港までの復路をやっていないので、それをやって欲しい」と語っていた。


若手芸人2組はアイマスクをされた状態で会場に登場企画名が書かれたパネルを見て、ぼうぜんとしたり、苦笑いしていたりしていた

土屋プロデューサーチームの「ライフライン」。写真中央は日本テレビの小熊美香アナウンサー有吉チームの「ぐりんぴーす」

関連情報

(村松 健至)

2010/1/25 16:22