ドイツで3月に開催の「CeBIT」、今年はブロードバンド特設会場も


 世界最大規模のIT関連展示会「CeBIT」が今年もドイツ・ハノーバーで3月に開催予定だが、独IT業界団体のBITKOMが「ブロードバンド」をテーマにした特設会場の設置を決めるなど、ブロードバンドで盛り上がりを見せている。

 今年はドイツ政府もインターネット事業に本腰を入れており、例えばE-Government 2.0と銘打った電子政府の次のレベルでの改革が始まっている。また、ブロードバンド元年を掲げ、1Mbpsクラスのブロードバンドの普及率を100%に、さらに2014年には50Mbpsクラスのブロードバンドの普及率を75%に上昇させる計画を発表している。道路網やエネルギー網などと並んで、ドイツ政府にとっては基礎的インフラであることが認識されている。

 そんな中、CeBITのブロードバンド特設会場には、昨年CeBITへの参加を見合わせた企業が戻っている。例えば、Ericsson、Eutelsat、Motorola、Siemens Enterprise Communications Groupなどが再度の参加を決定しているという。また、ドイツテレコム、Alcatel-Lucent、Versatel、Vodafoneなども参加するという。

 展示会初日の3月2日には、独ブロードバンドイニシアティブの「サミット」も開催され、経済大臣の出席も予定されている。景気回復にインターネット事業、特にブロードバンドに期待する政府の意向もうかがえる。年々開催規模が縮小する傾向を見せるこの種の展示会だが、今年は挽回なるか注目される。


関連情報


(Gana Hiyoshi)

2010/2/8 15:46