ソースネクストがiPhone市場に参入、新イメージキャラにベッキー
ソースネクストは、1日に開催した事業戦略発表会で、新スローガンやiPhone向けアプリケーション市場への参入などを発表。合わせて、イメージキャラクターとしてタレントのベッキーを起用すると発表した。
●iPhoneアプリ第1弾は「超字幕 どこでも単語」
(左から)ソースネクストの松田社長と、イメージキャラクターに起用されたベッキー |
ソースネクストでは、これまで「みんなわくわく、パソコンソフト」というスローガンを掲げていたが、2010年3月から新スローガン「ソフトでワクワク」へと変更。新スローガンについて、「IT環境の急速の変化に対応して、従来のパソコンソフトという枠にとらわれずにさまざまな環境やデバイスに対応したソフトウェアを提供する決意をこめた」としている。
新施策として、2010年4月にiPhone向けアプリケーション市場へ参入することを発表。第1弾として、映画やドキュメンタリー番組を題材に英語を学習できるWindows用ソフトウェア「超字幕」シリーズと連携する、iPhone用アプリケーション「超字幕 どこでも単語」を無償で配布する。対応機種はiPhone OS 3.0以降を適用したiPhone 3GS/3GおよびiPod touch。
「超字幕」シリーズとの連携は、4月中旬に追加予定の新機能「単語登録」を利用する。各ソフトごとに事前に選ばれた単語に加え、ユーザーが学習したい単語を単語帳として作成すると、ソースネクストのサーバーを介して「超字幕 どこでも単語」に同期できるようになる。「超字幕 どこでも単語」で覚えた単語を削除した場合も同様に、サーバーを介して「超字幕」シリーズの単語帳から単語を削除できる。
「超字幕」シリーズを持っていない場合でも、「超字幕 どこでも単語」単体で利用できる。映画作品で使用頻度が高いという100個の表現を収録した「映画で学ぶ! ネイティブ厳選表現100」を利用可能だ。なお、「超字幕 どこでも単語」では単語の音声読み上げには対応していない。
「超字幕 どこでも単語」画面イメージ | 「超字幕」シリーズの単語帳とサーバー経由で連携する |
以降も、「携快電話」「筆王」「特打」「驚速」をはじめ、ソースネクストが展開する主要シリーズを中心に30タイトルを2010年内に投入する考え。具体的な内容は今後発表されるが、第1弾の「超字幕 どこでも単語」と同様に付加価値的なアプリケーションのほか、iPhone単体で利用できるアプリケーションも投入する方針だ。
また、現時点で検討段階だが、アップルが3月末以降に発売予定の「iPad」についても将来的な対応を進めたい考え。加えて、iPhone以外のスマートフォンに関しても対応を検討していく。
「超字幕」シリーズ利用者のアンケートで音楽プレーヤーや携帯電話を使った学習ニーズが高かったという | 「携快電話」や「筆王」など主要シリーズのiPhoneアプリも投入予定 |
●他社製ソフトやハードに関する質問もできる有償サービス
「パソコンなんでも相談サービス ほっ!」のパッケージデザイン |
新施策としてはまた、ソースネクスト製品に加えて、他社のソフトウェアやPC本体、PC周辺機器などに関する質問を、3年間何度でも行なえる個人向けの有償サービス「パソコンなんでも相談サービス ほっ!」を4月2日に発売する。標準価格は4980円。家電量販店を通じて販売され、販売本数は10万本限定。また、セキュリティ対策ソフト「ウイルスセキュリティZERO」と同梱の「ウイルスセキュリティZERO パソコン安心パック」も7980円で同日に発売する(限定数なし)。
「パソコンなんでも相談サービス ほっ!」では、電話(ナビダイヤル)やメールに加え、リモートサポートを通じた相談を利用者から受け付ける。電話の受け付け時間は365日、毎日9時から24時まで。
利用にあたっては、購入から3カ月以内に製品同梱のシリアル番号を使って、ソースネクストにユーザー登録する必要がある。電話、メールによる受け付けではシリアル番号を伝えることで相談サービスの利用が可能。リモートサポートに関しては、電話問い合わせののち、手続きを案内する。
電話とメール、リモートサポートによる相談を受け付ける | 365日、9時~24時まで対応するという |
相談可能な範囲は、ソフトウェアの場合は、主要なソフトウェアで現在入手可能なバージョンのインストールやアンインストール方法、基本的な操作方法、実作業に関する内容。著作権や使用許諾範囲、デザイン、専門知識を伴うもの、メーカー固有のトラブルやメーカーが開示していない内容、各製品の比較・購入に関する相談は対象外になる。
ハードウェアに関しては、対応OSを搭載するPCや周辺機器の基本的な接続、設定方法に関して、マニュアル記載または情報開示された操作方法を対象に相談を受け付ける。なお、オフィス向け機器やネットワークを介したプリンター/スキャナー等の機器設定などに関する質問はサービスの対象外としている。このほか、ソフトウェア、ハードウェアともに発売元のサポート期間が終了している場合は、相談の対象外になる。
サポート対象のソフトウェア例 | こちらはハードウェア例 |
●松田社長「ソフトウェアをより楽しむための総合メーカーを目指す」
ソースネクストの松田社長 |
ソースネクストの松田憲幸代表取締役社長は、新スローガンやiPhoneアプリケーション市場への参入、他社を含めた有償相談サービスを総括して、「パソコンソフトの枠を超えて、ソフトウェアをより楽しむための総合メーカーを目指す」と抱負を語った。
また、「パソコンなんでも相談サービス ほっ!」については、2010年の目標として松田社長が実行している全国1000店舗の家電量販店を巡る中で、ソフトや製品に関する質問を家電量販店が無料で対応している光景を見て、「非常に大きなニーズがあると感じ、今回の製品につながった」とその経緯を明かした。なお、ソースネクストでは、同サービスで相談に対応するサポートスタッフの規模に関して、パッケージの売れ行きや実際の質問数を踏まえて順次拡充する方針という。
このほか発表会では、イメージキャラクターに起用されたタレントのベッキーが登場。ソースネクスト製品について「いろいろな種類のソフトが豊富にあって、お財布に優しい価格で購入できる」と述べた上で、「ソースネクストの製品をより多くの人に広められるよう頑張っていきたい」と語っていた。
イメージキャラクターに起用されたベッキー | 3月6日に26歳の誕生日を迎えるということで、「ウイルスセキュリティZERO」のパッケージを模した誕生日ケーキがプレゼントされた |
関連情報
(村松 健至)
2010/3/1 18:36
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