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ナップスター、定額制楽曲配信など国内全サービス終了へ


 タワーレコードとナップスタージャパンは、ナップスタージャパン提供の全サービスを5月31日までに終了すると発表した。

 発表によれば、ナップスタージャパンへのライセンスを供与する米Napsterが欧米での音楽市場に向け、著作権保護技術を利用しない(DRMフリー)方式への対応を進めているという。この動きを受け、日本では、楽曲の許諾およびシステム運用への大規模な支出なくしては、日本向けサービスを継続するのが困難と判断。サービスを終了することになった。

 対象となるサービスは、定額制で聴き放題(サブスクリプション)の「Napster Basic」「Napster To Go」「ナップスター♪♪♪No.1」、着うた/着うたフル配信サイト「ナップスター♪タワレコ公式」「ナップスター♪タワレコ公式フル」、Music&Videoチャネル向けの「ナップスター♪タワレコチャネル」(有料)、「ナップスター♪洋楽!」(無料)となる。いずれも3月末で新規登録、アカウント作成の受付を終了する。サブスクリプションサービスは5月末まで、その他のサービスは4月末まで提供される。なお、ホームU向け動画配信サービス「ナップスター♪クリップ」は、詳細な日程が決まり次第、あらためて案内される。

ナップスタージャパンは清算へ

 タワーレコードによれば、同社と米Napsterの合弁企業であるナップスタージャパンは、日本でサービス提供するにあたり、サービスの全般にわたるシステムを米Napsterに依存していたという。

 ところが、米NapsterがDRMフリー方式へ転換を図ることになったため、日本での定額制サービスや着うたサービスで、依存していたシステムを代替する部分を新規開発する必要が出てきた。「定額制サービスのユニークユーザーは右肩下がりではなく、現在が最も多いかもしれない」(タワーレコード広報)とのことで、ナップスタージャパン自体も2009年度には単月で黒字化するときもあり、2010年度には通年で黒字化する見込みだったとのことだが、新規システム開発という大規模投資は、採算に見合わないと判断、サービスを終了することになった。なお、ユーザー数は公開されていないが、ユーザーのうち半数が定額制サービスを利用しているという。

 サービス終了に伴い、定額制サービスは5月31日で聴けなくなる。都度課金(ナップスター アラカルト)のWMAファイルや着うた/着うたフルサイトでダウンロードした楽曲は、サービス終了後も利用できる。

 なお、タワーレコードはNTTドコモと資本業務提携の関係にあるが、今回のナップスタージャパンのサービス終了後も、ドコモとの関係に変化はないとのこと。ナップスタージャパンは、今後清算される見込みだが、時期など詳細については米国側と協議が行われる。


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(関口 聖)

2010/3/1 18:55