「世界で最も安全」なJPドメイン名、2010年はDNSSEC導入を目指す


 日本レジストリサービス(JPRS)は25日、2009年の年次報告書「JPドメイン名レジストリレポート2009」を公開した。

 レポートは、ドメイン名の登録管理業務についてJPRSが2004年から毎年公開しているもの。JPRSでは2009年度の活動として、JPドメイン名サービスの「信頼性」「安定性」向上の取り組みとして、次期DNSソフト「BIND 10」開発プロジェクトに参画したほか、JPドメイン名サービスへのDNSSECの導入予定を発表。DNSソフトの脆弱性を利用した攻撃についての注意喚起などを行ってきた。

 また、申請手続きの即時処理サービスの対象範囲を拡大し、これまでの「.co.jp」ドメイン名に加えて「.or.jp」ドメイン名にも即時処理サービスを導入。これらの取り組みにより、2009年3月1日現在でJPドメイン名の登録数は115万件を超え、1年間で約7%増加した。

 JPRSでは、2009年12月には米McAfeeによりJPドメイン名が「世界で最も安全な国別ドメイン名」であると評価されたことは、これまでの取り組みの積み重ねによるものと考えていると説明。2010年にはDNSのセキュリティ向上施策として、JPドメイン名サービスへのDNSSEC導入を目指すとともに、様々な立場のDNS関係者に向けた普及促進活動にも注力するとしている。


関連情報

(三柳 英樹)

2010/3/25 16:55