日米間に最大4.8Tbpsの新ルート、海底ケーブル「Unity」が稼働
KDDIは、太平洋を横断して日米間を結ぶ新海底ケーブル「Unity」の運用を3月30日に開始したと発表した。総延長は約9620km。最新のDWDM(Dense Wavelength Division Multiplexing:高密度波長分割多重)方式を利用して、最大4.8Tbpsまで通信容量を拡大できるという。
太平洋を横断する新海底ケーブル「Unity」のネットワーク概念図 |
Unityは、KDDIや米Google、インドのBharti Airtel、マレーシアのGlobal Transit、香港のPacnet、シンガポールのSingTelによる共同プロジェクトで、NECと米TE Subsea Communicationsが共同で建設した。総建設費は約3億ドル。
トラフィックが急増する日米間のインターネットなどの需要に対応するほか、日本側の陸揚地である千葉県南房総市千倉では「APCN2」などアジアの海底ケーブルとシームレスに接続。日本を、アジア・米国間の通信ハブにする狙いもある。
KDDIでは、「国際専用線サービス」「KDDI Global Powered Ethernet」「KDDI Global IP-VPN」において、Unity経由の新ルートを利用したサービスを順次開始する。
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(永沢 茂)
2010/4/1 17:05
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