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「iPad」米国で発売、AmazonやGoogleも対応アプリ公開


 米Appleは3日、話題となっていたタブレット端末「iPad」を米国内で発売した。早くもTwitterやブログ、動画サイトなどで多くのユーザーが感想を書き込み、大きな話題となっている。

 米Appleオンラインストアでの価格は、16GB版が499ドル、32GB版が599ドル、64GB版が699ドル。現時点では、4月12日までに出荷されるとしている。なお、今回発売されたのはWi-Fiモデルで、3G回線を利用できるモデルは4月下旬に発売が予定されている。


米国で4月3日に発売となったAppleのタブレット端末「iPad」

AmazonはKindleアプリ公開、GoogleはGmailをiPadへ対応

 iPad発売に合わせ、数多くの企業が対応アプリを発表した。その中には、Appleとライバル関係にある企業も含まれている。

 例えば米Amazon.comは2日、「Kindle App for iPad」を無料公開した。このアプリを使うと、KindleやKindle for iPhone、Kindle for Macなどと連動して電子書籍を読める。ユーザーインターフェイスはiPadに最適化され、背景色やフォント色などを変更し、読みやすい環境にカスタマイズできる。特に、Kindle Storeで発売されている45万以上の書籍を、iPad発売初日から利用できるメリットは大きいといえそうだ。

 Googleも2日、同社のWebアプリケーションをiPadに対応させたと発表した。iPadのユーザーインターフェイスに合わせて、Gmail for Mobileを利用できる。このバージョンは、左側にメールタイトル一覧が、右側にメール本文スレッドが表示される2ペイン構成となっている。

 また、YouTubeアプリやMapアプリもiPadと一緒に出荷されている。音声認識で検索できる「Google Mobile Apps」は、iPadに最適化されることが計画されているが、現時点ではまだ公開されていない。現在App Storeでダウンロードできるのは、iPhoneおよびiPod Touch向けバージョンだとしている。


Amazon.comが無料公開した「Kindle App for iPad」の製品紹介ページ GoogleがiPadに対応させた「Gmail for Mobile」(Google Mobile公式ブログより画像転載)

新聞社などが無料アプリ、雑誌「Time」「GQ」などでは有料アプリ

 現在、iPad向け有料アプリで最も人気を博しているのは、Appleによるオフィスアプリケーション「Page」「Numbers」「Keynote」だ。

 雑誌も有料アプリとして発売されている。例えばTime誌は、4月12日号を有料アプリとして4.99ドルで販売している。このバージョンでは印刷版に加え、追加的インターナショナルコンテンツや写真、動画、Webサイト「Time.com」からの自動コンテンツアップデートが含まれるとしている。フォントサイズを変更することも可能だ。

 この価格設定は、Amazon Kindle版に比べてかなり高い価格設定だ。Kindle版は月額2.99ドルで週刊誌のTimeを購読できるからだ。また、14日間の試用期間も含まれている。この価格差は、カラー写真や動画をどのようにとらえるかということになるだろう。

 現時点でiPad版Time誌の評価は必ずしも良いとは言えない。記事執筆時点で、5段階のユーザーレーティングでは72人が評価しているが、そのうち30人は最低ランクの1つ星で、最高ランクの5つ星を付けたのは18人だった。

 そのほかにも一般向け科学誌の「Popular Science」やファッション誌「GQ」も有料アプリを販売している。

 無料アプリで現在最も人気があるのは、Appleによる電子書籍リーダー「iBooks」だ。2位はDVDレンタル/ストリーミング配信サービスのNetflix、3位はメディア大手米ABCのコンテンツを再生できる「ABC Player」となっている。そのほかにもUSA Today、Wall Street Journal、BBC、APなどの多くのメディアが無料アプリを公開している。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/4/5 12:23