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「ニコニコ動画」事業が初の黒字化、四半期ベースで2900万円の利益


ニコニコ動画の収支実績
ニコニコ動画の収支計画

 ドワンゴは13日、子会社のニワンゴが運営する「ニコニコ動画」が2010年度第2四半期(2010年1〜3月)で黒字化したことを明らかにした。売上高は14億2800万円、黒字額は2900万円だった。ニコニコ動画が四半期ベースで黒字化したのは、2006年12月に運営を開始して以来初。

 黒字化の要因は、有料のプレミアム会員収入が月間3万人強のペースで増えるなど順調に推移したこと。同収入は10億8200万円と、売上高の7割以上を占めている。4月時点でニコニコ動画の登録会員数は1670万人、プレミアム会員数は77万2000人、モバイル会員数は506万人。

 また、ニコニコ動画のユーザーを年齢別に見ると、10代が23.2%、20代が45.5%、30代が20.0%、40代が7.4%。男女比率は男性が68%、女性が32%。この数字についてドワンゴ取締役の夏野剛氏は、「20代の2人に1人がニコ動ユーザー、女性の比率も上がってきた。黒字化とともに重要なテーマだった“一般化”も着実に進んでいる」と評価した。

 ニコニコ動画は広告収入が好調だった2009年12月、単月では初めて黒字化を達成したが、「安定的に黒字化しない楽観的な数字だった」という理由で公表しなかった。しかし今後は、制作費が月額で約1億円という「ニコニコ生放送」を積極的に展開しても、「黒字基調で事業運営する」と自信をのぞかせた。

 ただし、2010年度通期では「ぎりぎり黒字にはいかない」。下半期もプレミアム会員の収入増加を見込んでいるが、「広告収入の先行きが見えず、保守的に計画した」ためだ。通期の売上高は59億5300万円、費用は60億3200万円としており、7200万円の赤字になると予測している。

 なお、ニコニコ動画が四半期で初めて黒字化を達成したことを受けて日刊スポーツは13日、「ニコ動ついに黒字化」と題した号外を東京都内の繁華街で配布した。号外のPDFファイルはニワンゴのサイトで公開されている。


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(増田 覚)

2010/5/14 15:02