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表参道で「iPad」発売セレモニー、孫社長や藤井リナが登場


8時になった瞬間、全員で腕を突き上げた

 5月28日、アップルの「iPad」の国内販売がスタートした。ソフトバンクモバイルの旗艦店であるソフトバンク表参道では、発売を記念したセレモニーが開催され、代表取締役社長の孫正義氏、モデルの藤井リナが登場した。

 藤井は「どんな製品か気になっていた。はやく使ってみたい」とコメント。孫氏は「TwitterしながらUstreamでリアルタイムの動画を大きな画面で見られる。スピーカーの音が良くて、外で音楽を聴くときにもいい」などと応じ、その利便性をアピール。発売時刻である8時が迫ると購入を希望して行列を作っていたユーザーとともにカウントダウンし、気勢を上げた。

 8時の段階で、同店には約250人が列をなした。既にWi-Fi版は、28日分の在庫がなくなったという。

孫社長と藤井リナが登場 二人でにっこり
最初の契約者(右)に手渡す孫社長(左)と藤井リナ(中央) セレモニー直前の様子

 既に米国で入手して、2週間ほどになるという孫氏は「合法的に利用している」と断りを入れながら「スケジュール見ながら、Twitter しながら、バックグラウンドで音楽を聴きながら利用している。以前は音楽を聴く暇もあまりなかったが、今はちょっとした時間に音楽を聴きながら Twitterをしたりメールを書いたりして、生活に潤いが出てきた」と述べ、iPadの利便性をアピール。3G版についてもGPS機能が備わっていることが、Wi-Fi版にない点と紹介した。

報道陣からの質問に答える孫氏

 販売目標や予約の数などは明らかにされていないが、同社の予想よりも、3G版の予約の方がWi-Fi版より多かったとのこと。独占的に販売できるようになった経緯としては、iPhoneなどに対する同社の思い入れ、情熱がアップルに通じたのではないかと述べ、スティーブ・ジョブズ氏について「これほど人々のライフスタイルを変えることはない。歴史に残る人物。そうした人と同時代に生きるのは幸福」と評した。

 iPhoneとiPadを2台所有するユーザーに、料金面などで何らかの施策を展開する考えがあるかどうか尋ねられた孫氏は「2台持つと、i(愛)が倍になる」と会場の笑いを誘い、明言を避けた。

 電子書籍市場や出版市場への影響については、「出版は、紙に出したものを作品と思い込んでいる人が多い。しかし紙に印刷するのが重要なのではなく、その内容や編集といった点が本質的なところ。紙であろうが布であろうが結局同じ。(iPadであれば)たとえば旅行記で、掲載写真に触れると動画が再生されたり、人の写真に触れるとインタビュー動画が流れたりするといったコンテンツにでき、読者の感動をもっと大きくできる。そうして、より多くの人々を感動させられるのは出版社冥利に尽きるのでは」と、コンテンツこそが重要な点と指摘した。

 「7月末に海外パケット定額といった料金プランを出す。海外でも安心してiPhoneやiPadを使えるようにしたいと考えている」と改めて新たな料金プランの提供を明言したほか、ソフトバンクモバイルが手がけるiPadのSIMロックはあくまで国内向けで、海外の現地事業者のSIMカードは利用できると説明した。またiPhoneやiPadにSIMロックを施している点に関して、両機種の奨励金は、端末価格ではなく通信料金で反映させており、そのことがソフトバンクのユーザー獲得に繋がると説明。トラフィックの大幅増という短期的なデメリットは存在するものの、長期的に見れば経営に好影響を与えるとした。

 現状の課題については「在庫」を挙げた同氏は、iPadの特長を活かした電子書籍やゲームなどのコンテンツが今後登場すると予測。 iPadユーザーに向けて、17日に発表したスターバックスコーヒーとの提携を例に挙げて、Wi-Fi環境の普及を図る考えを改めて示した。

 このほか、27日夜に急遽発表した、同社の携帯電話100機種以上に存在するブラウザの脆弱性(JavaScript機能の不具合)については「私は聞いていない」と述べるに留まった。

 ソニーやKDDIが27日に発表した国内向け電子書籍事業については、「一般的な電子ブックリーダーとiPadが決定的に違うのは、電子書籍だけではなく、iPadは魔法のようにありとあらゆるアプリがある。似たようなハードウェアが仮にあったとしてもアプリがこれほどあるような世界観の構築は、そう簡単にできるほどではない」とコメントし、サービス面でのアドバンテージがあるとした。


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(関口 聖)

2010/5/28 13:26