こんな情報漏えい対応はダメ、ネットエージェント杉浦社長が指南
ネットエージェントの杉浦隆幸社長 |
ネットワークセキュリティを手がけるネットエージェントは1日、同社の設立10周年を記念した講演イベントを東京・六本木で開催。杉浦隆幸社長が「最近の情報漏えいのトレンドとその傾向」と題し、情報漏えい発生時の“うまい”対応について解説した。
杉浦社長は、情報漏えいが発生した企業としては「印象に残らない対応」を取ることが最も重要だという。具体的には、他の事件が多い日に情報漏えいの事実を公表することなどで、ニュースとして取り上げられる可能性が減るとした。
また、事実の公表は“中間報告”をせずに、1回で済ませることも重要と指摘。「企業のマーケティングは情報を小出しにして期待値を高めようとするが、情報漏えいの対応では逆効果。悪いイメージがじわりじわりと広がってしまう」。
このほか、報道機関に事件を取り上げられる前に、自社サイトで事件を公表することで「ニュースの価値」をなくすことも“うまい”対応だと話した。
イベントには取引先や一般応募者ら150人が参加。「Webアプリケーションを取り巻くセキュリティの最近の動向」や「近年のモバイル端末に関するセキュリティ」といったテーマの講演も行われ、その模様はUstreamでも中継された。
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(増田 覚)
2010/6/1 18:40
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