セキュリティソフトの豪PC Toolsが日本進出、ソフトバンクグループと提携で


PC Tools 取締役のロバート・ウースターゲトル氏

 オーストラリアのPC Toolsは6日、日本のセキュリティソフト市場に参入すると発表した。ソフトバンクグループのBBソフトサービス株式会社と提携し、セキュリティソフト「PC Tools Internet Security」を店頭販売する。価格は1年版2台用が3980円、1年版1台用が1980円。2台用のみ、6カ月間無料で追加利用できる。対応OSはWindows 7/Vista/XP。

 「PC Tools Internet Security」は、ウイルス対策やスパイウェア対策、迷惑メール対策、ファイアウォール機能などを備える。ウイルス定義ファイルに未登録のマルウェアに対しては、24時間365日更新されているというクラウド上のデータベースと照合することで、最新の脅威を検知できるのが特徴だとしている。

 PC Toolsは1988年にWinGuides Network社として設立、2004年にはPC Toolsに社名変更し、2008年に米Symantecに買収された。現在はシドニーに本社を置き、サンフランシスコやシャノン(アイルランド)、キエフ(ウクライナ)にオフィスを構える。同社製品は180カ国以上で使われ、消費者向けの売上高は前年比103%増と好調という。

 PC Toolsと提携したBBソフトサービスでは、「PC Tools Internet Security」を日本のユーザー向けに最適化するとともに、同社の製品ラインナップ「Softbank SELECTION」の一商品として約2500店舗で販売していく。セキュリティソフト市場での目標シェアは非公表。

 日本の消費者向けセキュリティソフトの市場はシマンテックやトレンドマイクロ、ソースネクストなどが大きなシェアを獲得している。PC Tools取締役のロバート・ウースターゲトル氏は、「彼らとの真っ向勝負は難しいが、保護能力や付加価値の高さをアピールして、14億円規模と言われる日本の市場に食い込んでいきたい」と意気込みを語った。

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(増田 覚)

2010/7/6 16:40