「休暇分散化メリットない」が68%、経産省「アイディアボックス」結果公表


 経済産業省は、ネット上で政策などに関して広く議論するためのシステム「アイディアボックス」を活用して募集した休暇分散化に関する意見について、集計結果を公表した。

 これは、観光庁と連携して6月22日から7月12日まで行っていたもの。参加登録者数は3278人で、延べ意見・アイデア数は1万793件に上った。

 休暇分散化の効果についてたずねた設問では、「春の大型連休の分散化、秋の大型連休の創設のいずれも効果がないと思う」が64%を占めた。また、休暇分散化のメリットを選ぶ設問でも、「メリットは特にない」が68%に上った。休暇分散化が実施された際に何をするかとの設問では、「仕事をする」の27%、「家でゆっくり過ごす」の24%が多く挙げられた。

 なお、アイディアボックスの登録者は男性が70%だった。年代別では30代が1510人と半数近くを占めている。業種別では、情報通信業が590人と最も多かった。

 休暇分散化の賛成理由として、経済効果が見込める、有給休暇の分散・促進が期待できるなどが挙げられた一方、企業活動の阻害要因となる、祝日の意義が忘れ去られるといった反対意見も寄せられた。

 経産省と観光庁では、休暇分散化を検討していく上で、寄せられた意見を参考にしていくという。


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(永沢 茂)

2010/8/3 18:39