複数のIM経由で拡散するワームが出回る、Kasperskyが注意喚起


 株式会社Kaspersky Labs Japanは30日、多数のインスタントメッセンジャー(IM)クライアントを経由して拡散する新種のワームを検知したと発表した。ワームは多言語に対応し、同時に複数のIMクライアントを経由して感染するという。これまでKasperskyはワームの亜種4つを検知し、これらをまとめて「IM-Worm.Win32.Zeroll」と命名している。

 Kasperskyによれば、「IM-Worm.Win32.Zeroll」が拡散する際に利用するIMは、Yahoo!メッセンジャー、Skype、Paltalk Messenger、ICQ、Windows Live メッセンジャー、Google トークのほか、ゲーマー用メッセンジャーであるXFire クライアントなどがある。

 「IM-Worm.Win32.Zeroll」は感染後、コンピューター内のあらゆるIMクライアントのコンタクトリストを調べ、すべてのアドレスにメッセージを送信。受信者にメッセージ中のリンクをクリックさせることで、自身の感染を試みるサイトへ誘導する。

 「IM-Worm.Win32.Zeroll」はバックドア機能を備えており、IRC経由でコマンドを受信すると、他の悪意のあるプログラムをダウンロードするとしている。

 Kasperskyでは、ワームが多言語に対応していることも特徴だと指摘。同社によれば、英語やドイツ語、スペイン語、ポルトガル語など合計13言語に対応しており、現時点ではメキシコやブラジル、ペルー、米国で多くの感染が確認されているほか、アフリカやインド、ヨーロッパ多数の感染事例が報告されているという。


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(増田 覚)

2010/8/30 18:07