音楽SNS「Ping」上に詐欺・スパムメッセージ、Sophosが注意喚起


 Appleが「iTunes 10」で提供を開始した音楽SNS「Ping」において、スパムや詐欺的メッセージが投稿されているとして 英Sophosが3日、注意を喚起した。

 Sophosが確認したのは、オンラインアンケートに答えると、無料でiPhoneがもらえると偽って誘導するもの。SophosのシニアセキュリティアドバイザーであるChester Wisniewski氏によると、Appleでもすでに、人気アーティストのページからはスパムを削除しているというが、手動で対応しているようだと指摘。Pingユーザーに対して、掲載されているURLを訪問する際は注意するよう呼びかけている。

 SophosのシニアテクノロジーコンサルタントであるGraham Cluley氏によると、Pingではこうした詐欺をフィルタリングする仕組みが不十分のため、詐欺を働く者にとって格好の場になっているという。

 一方、Wisniewski氏は、ユーザーのアップロードしたプロフィール画像が、Appleが承認するまで表示されないことから、Appleでもある程度、不正行為を想定していたはずだとみている。また、同様に攻撃的なコメントをフィルタリングしているようだとも述べ、詐欺やスパムを遮断するのに活用できる仕組みをAppleがすでに保有しているものと同氏はみている。


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(永沢 茂)

2010/9/6 19:40