NTT東、「フレッツ 光ネクスト」で7日に発生したトラブルの原因を公表


 NTT東日本は19日、10月7日の12時頃から20時7分にかけて、「フレッツ 光ネクスト」の一部利用者がインターネットに接続できなくなったトラブルについて原因を公表した。

 NTT東日本ではトラブルの原因について、「フレッツ 光ネクスト」網内のDNSにメンテナンス作業を実施した際、データ設定に誤りがあり、DNSが異常な処理を行った結果、一部利用者のインターネット接続などができない状況となったと説明。10月6日夜間に行ったメンテナンス作業で1台のDNSソフトウェアのバージョンを更新し、10月7日12時頃に他のDNSにデータをコピーしたが、バージョンが異なっていたことから異常が発生したとしている。

 このトラブルにより、NTT東日本の「フレッツ 光ネクスト」を利用したインターネット接続の一部とVPNサービスの一部に影響があった。影響があったユーザーは、1)「ひかり電話オフィスタイプ」をブロードバンドールーターを接続して利用し、その下部にWindows 7/Vista搭載のPCが接続されており、今回異常な処理を行ったDNSに接続した場合、2)「ひかり電話」を契約し、宅内ホームゲートウェイの設定を初期設定から「要求時接続型設定」に変更しており、かつ「フレッツ 光ネクスト」網外のサーバーとの接続に一定時間以上かかった結果「フレッツ 光ネクスト」網内のDNSに接続した場合で、今回異常な処理を行ったDNSに接続した場合――のいずれの条件にあてはまる場合で、10月7日20時30分時点で387件の申告があったという。

 NTT東日本では、メンテナンス作業実施前にデータ設定内容のチェックを強化するとともに、本運用の前に当該データでの正常運用を確認するための事前の動作検証を徹底するなど、再発防止策に努めるとしている。


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(三柳 英樹)

2010/10/19 17:43