「N-TRANSFER」、クラウドストレージ経由でフォトフレームへの画像送信に対応
NTT西日本は12月6日、都内で記者説明会を開催。NTT東西が販売するクラウド対応デバイスサーバー「N-TRANSFER」が、新たにソニーマーケティングのデジタルフォトフレーム「S-Frame」シリーズと、ジグノ社のクラウドサービス「FileJet」に12月1日より対応したことについて、記者向けに説明とデモを行った。
「N-TRANSFER」はNTT東西が10月1日に発売したクラウド対応デバイスサーバーで、発表時点ではクラウドサービス「Evernote」と、EPSONの個人向けプリンタ複合機「カラリオ」シリーズ、およびPFUのスキャナー「ScanSnap」シリーズに対応。対応スキャナーなどのUSBポートにN-TRANSFERを接続することで、スキャンした画像を自動的にEvernoteに登録可能とした。
今回は、簡単なURLとパスワードを設定するだけで、デジカメや記録メディアをN-TRANSFERとUSB接続することで写真を「FileJet」に自動アップロードし、送りたい相手の「S-Frame」で自動的にダウンロードして表示するというもの。アップロードが完了したら携帯電話に通知メールを送ることも可能。なお、PCを介さずにデジカメやSDカードなどの画像を送信する場合は、送信側・受信側ともにN-TRANSFERの設置が必要となる。
「FileJet」とデジタルフォトフレームを組み合わせて利用する |
「プライベートな家族写真をオンラインストレージに置きっぱなしにするのは心配」というユーザーが多いことを受け、クラウドストレージサービス「FileJet」では、アップロード時から自動的に7日間で写真を消す設定がデフォルトとなっている。オンラインストレージから消去されても、送信済みの相手のデジタルフォトフレームからは消えない。写真を自動消去したくない場合は、設定を変更すればオンラインストレージに保存しておくこともできる。
クラウドサービス「FileJet」は、無料のトライアルコースで容量5GB、有料のスタンダードコースは月額315円で、容量無制限となる。ただし、スタンダードコースの場合も、アップロードは月10GBまでの制限がある。
ソニーマーケティングの「S-Frame」シリーズは、11月6日にラインナップを一新。7型で店頭価格1万円前後のエントリー機種から10型で4万円前後の最上位機まで8モデルをラインナップする。N-TRANSFERへの対応は、専用の対応機種を用意する形ではなく、NTT西で対応を確認し、動作確認済みの機種をN-TRANSFER公式サイトで公表する形となる。
FileJetサービスの概要 | N-TRANSFERとFileJetの連携イメージ | 今後の展開。2010年第4四半期となる2011年1~3月にも新たなサービスをリリースする予定 |
受信側では、N-TRANSFERをデジタルフォトフレームに接続する | 送信側は、パソコンを経由しなくてもN-TRANSFERにUSBアダプタを介してSDカードなどを装着するだけでカードに記録した写真の送信が可能 | パソコンからは、FileJetサイトへWebブラウザを介して写真を直接アップロードすることもできる |
関連情報
(工藤 ひろえ)
2010/12/7 06:00
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