「Chrome OS」搭載PCは2011年上半期発売、「Chrome Web Store」は正式公開


Chrome OS搭載のノートPC「Cr-48」をパイロットプログラムで配布する

 米Googleは7日、「Chrome OS」を搭載したノートPCを2011年上半期に発売すると発表した。発売に先立って、テスト目的のパイロットプログラムへの参加者募集を開始した。また、ウェブアプリケーションのマーケットプレイス「Chrome Web Store」も米国で正式に開始した。

 「Chrome OS」搭載PCのパイロットプログラムは、ユーザーからのフィードバックを得ることを目的として、「Cr-48」という名称のノートPCをユーザーに配布する。現時点では米国の個人、開発者、学校、企業を対象として、ウェブで参加者を募集しており、その他の地域にも拡大予定としている。

 配布する「Cr-48」は、テスト目的のためノーブランドのPCとなっており、12.1インチディスプレイにフルサイズキーボードとタッチパッドを搭載。通信機能は無線LANに加えて、Verizonの3G回線に対応し、3G回線は月100MBまで無料で利用できるデータプランが適用される。連続使用時間は8時間で、10秒で起動してウェブにアクセスできるとしている。

 Googleではユーザーからのフィードバックを得た後、2011年上半期にはAcerとSamsung製のChrome OS搭載ノートPCを発売すると発表。その後、他のメーカーからも製品が発売される。

 また、これまで試験提供となっていた「Chrome Web Store」が、米国で正式にサービスを開始した。Chrome Web Storeは、Google Chromeを対象としたアプリや拡張機能、テーマのマーケットプレイスで、インストールしたアプリはGoogle Chromeの新しいタブページに追加される。アプリは無料での配布のほか、Google Checkoutを利用した有料販売も行う。現時点では米国のみのサービスとなっており、2011年の早い段階でその他の国にも展開するとしている。

Chrome Web Storeインストールしたアプリは「新しいタブ」に表示される

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(三柳 英樹)

2010/12/8 12:35