「家族に勧められる商品以外はダメ」クーポンサイトPikuが掲載基準を開示
飲食店やホテルなどの割引クーポンを日替わり/数日ごとに提供するクーポン共同購入サイト「Piku(ピク)」を運営するピクメディア株式会社は11日、同社が順守する広告掲載基準や運用ルールをまとめた「Pikuルール」を発表した。
「Pikuルール」は、1)皆様を満足させること、2)ヒアリングを徹底すること、3)明朗、シンプル、誠実であること、4)割引率の根拠を明示すること、5)ユーザーからの意見を共有し、サービス向上を心がけること――という5原則で構成されている。
その中でも、ヒアリングを徹底するという項目では、「自分自身、自分の家族、自分の友人にお勧めできるサービス以外は掲載しないこと」と強調。また、生鮮食品を取り扱う場合は、事前にクライアントからサンプルを提供してもらうことなども盛り込んでいる。
クーポン共同購入サイトをめぐっては、昨年から新規参入が相次いでいる。ピクメディアによれば、クーポンの掲載ルールが各社に委ねられているため、「価格設定やサイト表記、提供サービス内容で一部消費者に混乱を招いている状況」という。
年末年始には、業界大手「GROUPON」で販売されたおせち料理について、「商品内容が事前の説明と異なる」といった苦情が殺到。運営元のグルーポン・ジャパンは、購入者全員に返金するとともに、掲載店舗への事前審査を厳格化するなどの対応策を発表している。
ピクメディアは従来よりクーポンの掲載にあたっては厳格な審査を行ってきたというが、掲載基準および運用ルールを開示することによって、すべての関係者にメリットをもたらし、業界の健全な発展と消費者保護に寄与できるとしている。
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(増田 覚)
2011/1/11 13:32
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