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遮断すべき分野がわからない〜携帯フィルタリング、推奨ルールのままが85%


 ネットスター株式会社は9日、継続的に実施している「家庭でのインターネット利用実態調査」の第12回調査の結果を発表した。今回はフィルタリングをすでに家庭内で利用している保護者を対象とした調査だったが、携帯フィルタリングで何がフィルタリングされるかといったことや、何をフィルタリングすべきかといったことが必ずしも理解されていないことがわかった。

 調査は2010年11月25日・26日、第一子に小学〜高校生の子供を持つ保護者を対象に、ウェブアンケート方式で実施。516人から有効回答を得た。

 まず、機器ごとのフィルタリング利用率は、パソコンでは所有する511世帯のうち81.2%と最も高く、携帯電話(スマートフォンを除く)も所有する484世帯のうち47.9%に上った。これに対し、携帯ゲーム機は404世帯中19.1%、据え置きゲーム機は343世帯中21.3%にとどまった。また、スマートフォンを所有しているのはこれらに比べて83世帯とまだ少なかったが、フィルタリング利用率も18.1%にとどまった。

 子供を対象に設定しているフィルタリングルールをたずねた設問では、携帯電話キャリアが提供しているフィルタリングサービス(アクセス制限サービス)を利用している177世帯のうち84.7%が「推奨ルールをそのまま利用している」と回答。カスタマイズするなどして利用しているのは少数派で、「どんなルール設定になっているかわからない」も5.1%あった。

フィルタリング推奨ルールの利用方法

 さらに、推奨ルールを利用していた161世帯のうち、推奨ルールでどのような分野のサイトがフィルタリング対象になっているか「知らない」との回答も27.3%あった。

推奨ルールの内容(制限分野)の理解度

 推奨ルールを利用する理由としては、「1つ1つの分野を選択するのが面倒だから」(49.1%)と「どの分野をアクセス制限すればいいかわからないから」(44.7%)が多く挙げられた。

推奨ルールを利用する理由

 このほか、フィルタリングを解約した(解約を検討した)理由の上位として、「学校(部活)や塾の連絡掲示板などが見られないから」(19.1%)、「音楽がダウンロードできないから」(15.2%)、「掲示板やブログ、プロフが見られないから」(14.6%)が上位に挙がった。実はこれらは、カスタマイズ機能を利用するなどして解決できる問題だという。ネットスターは「すでにフィルタリングを利用している家庭であってもフィルタリングの特性については理解不足で、フィルタリングを活用するには至っていない場合がある」としている。

 ネットスターでは、子供の成長に合わせてフィルタリングのルールを保護者が見直していく必要性をかねてより訴えているが、現在のフィルタリングへの理解状況を見る限り、難しいことが浮き彫りになったかたちだ。フィルタリング事業者の取り組みや、保護者向けの情報提供が求められていると指摘している。


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(永沢 茂)

2011/2/10 20:14