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「YouTubeやニコ動が音楽購入の阻害要因にも」日本レコード協会が分析


音楽を楽しむために利用したCD以外のサービス・商品

 日本レコード協会は17日、2010年度の「音楽メディアユーザー実態調査」の結果を公表した。調査は2010年8月10日から16日まで、12〜69歳までの5046人を対象に、インターネット経由で実施。過去半年間(3月から8月)における音楽利用状況をとりまとめた。

 過去半年間で音楽を聴いたと答えた4377人を対象に、音楽を楽しむために利用したCD以外のサービス・商品を挙げてもらったところ、最も多かったのはYouTubeで56.7%。昨年よりも7.1ポイント増加した。2位はテレビ(BS放送含む)で40.8%、3位はカラオケBOXで37.8%、4位はFMラジオで37.7%、5位はニコニコ動画で23.6%だった。

 普段使っているオーディオ機器では、パソコン(CD-R/RWつき)が57.5%と半数を上回り、次いでコンポ型ステレオ(ミニコンポ含む)が46.4%だった。また、iPodは24.9%、iPod以外のデジタル携帯オーディオプレーヤーは17.7%、音楽プレーヤーとしての携帯電話(iPhone除く)は8.1%、iPhoneは4.0%だった。

4人に1人が無料動画配信サイトから音楽ファイルをダウンロード

無料動画配信サイトからのダウンロード状況

 また、過去半年間にYouTubeやニコニコ動画を含む無料動画配信サイトにおいて、音楽ファイルをダウンロードした人は全体の24%。ダウンロードした楽曲は平均32.6曲だった。日本レコード協会は、「プロモーション手段として動画配信サイトの役割は大きいが、一方で購入の阻害要因や違法ダウンロードのソースにもなっている」と分析している。

 これに対して、無料動画配信サイトで視聴した楽曲の中から、実際に購入した楽曲は平均6.7曲。無料動画配信サイトで視聴した楽曲のCDを購入した理由としては、「ファンだから」が32.4%、「高音質で聴きたい」が29.3%、「コレクションしたい」が20.5%、「持ち歩きたい」が14.9%、「特典が欲しい」が7.6%だった。

 新品のCDアルバムの購入枚数が昨年よりも減ったという851人に理由を尋ねたところ、最も多かったのは「金銭的な余裕が減った」で47.2%、2位は「好きなアーティストが曲を出していない」で27.2%だったが、「YouTubeなど無料動画配信サイトでの聴取が増えた」も22.6%、「無料での音楽ファイルのダウンロード利用が増えた」も13.3%いた。

 回答者全体のうち過去半年間でCDを購入した人は全体の33.7%、レンタルをした人は24.6%、着うたを含むインターネット音楽配信を購入した人は9.3%だった。

【お詫びと訂正】
 記事初出時、調査期間を「2009年8月10日から16日まで」と記載しておりましたが、「2010年8月10日から16日まで」の誤りです。お詫びして訂正いたします。


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(増田 覚)

2011/2/18 16:54