ロゼッタストーン新製品「TOTALe」、オンラインでネイティブと会話も
Rosetta Stone Version 4 TOTALeのパッケージ |
ロゼッタストーン・ジャパン株式会社は22日、外国語トレーニングソフト「Rosetta Stone Version 4 TOTALe」(以下、TOTALe)を発表した。英語(アメリカ)など24言語版をオンラインおよび店頭で販売する。
TOTALeは、ソフトウェアによるオフラインのプログラムと、オンラインサービスを融合した製品。従来の自己トレーニングに加え、オンラインの英会話やゲームを組み合わせることで、外国語のスキルがトータルに身に付くのが特徴という。
まず、旧製品「Rosetta Stone Version 3」からある基本プログラム「Rosetta Course」では、翻訳や暗記をせずに、写真を見たり音声を聞きながら、単語や発音、表現を外国語で直接理解して覚える。日本語を介さずにリスニングや発音などの会話に必要なスキルを繰り返し、徹底的にトレーニングする仕組みだ。
また、音声認識機能に基づくスピーチ解析では、自分とネイティブスピーカーの発音を音声や波形などで比較でき、正しい発音が身に付くという。
TOTALeのトップページ | Rosetta Courseの画面 |
●オフライン学習の進ちょく度に応じたオンライン会話レッスン
Rosetta Studio |
新製品の特徴であるオンラインサービスは、Rosetta Courseの進ちょく度に連動して、ネイティブスピーカーの講師による会話レッスン「Rosetta Studio」や、世界中のユーザーとゲームやチャットを行えるコミュニティ「Rosetta World」を利用できる。
Rosetta Studioの狙いは、Rosetta Courseで身に付けたスキルを会話を通じて強化すること。講師は、ユーザーが到達したレベルに応じた単語を使って会話してくれる。レッスンは1回50分、最大4人のユーザーが参加する。利用するには事前の予約が必要だ。
Rosetta Worldでは、世界中のユーザーと一緒にテキストおよび音声チャットをしながら、神経衰弱や間違い探しなどのミニゲームをプレイできる。Rosetta Courseの進ちょく度に応じて、プレイ可能なミニゲームが増える仕組みだ。
ミニゲームのプレイモードは、1人用の「Solo」、同じ言語の学習者同士でプレイする「Duo」、自分が学んでいる言語が母語で、かつ自らの母語を学んでいる人とプレイする「Simbio」の3つがある。Simbioは、相手と母語を入れ替えて交互にゲームを行う。
Rosetta World |
●外出先でRosetta Stoneを復習できるiPhoneアプリも
TOTALe Mobile Companion |
iPhone/iPod touch用アプリ「TOTALe Mobile Companion」もApp Storeで公開した。製品購入者に限り、Rosetta Courseの一部コンテンツをダウンロードして利用できる。
このほか、日本語を話す専門スタッフが、Rosetta Stoneの使い方や学習の進め方を教えてくれる「カスタマーサクセスエージェント」も提供。ユーザーはスタッフに電話またはメールで問い合わせられるほか、学習の進ちょく状況が滞っている場合には専門スタッフから連絡が届く。
価格は英語(アメリカ)版の全1~5レベルのセットが7万9800円、レベル1~3のセットが6万2800円。レベルごとの購入も可能で、レベル1が2万7800円、レベル2~5が各3万2800円。価格は各言語版共通。対応OSはWindows 7/Vista/XPおよびMac OS X 10.4以降。
Rosetta Courseは、1製品につき5アカウントまでの登録が可能。一方、オンラインサービスは1アカウントのみ利用可能で、利用期間は1レベルごとに3カ月間。1~5レベルのセットを購入した場合は15カ月となる。オンラインサービスの追加購入も可能だ。
従来製品のRosetta Stone Version 3からTOTALeへのアップグレードも受け付けている。英語(アメリカ)版の費用は、オンラインサービスの利用期間が1カ月の場合で2300円、3カ月で4800円、6カ月で7300円、9カ月で9800円、12カ月で1万4800円。
なお、従来製品は31言語に対応しているが、TOTALeに対応しているのは英語(アメリカ)のほか、英語(イギリス)、ドイツ語、韓国語、日本語、フランス語、イタリア語、中国語(マンダリン)、ロシア語など全24言語。
関連情報
(増田 覚)
2011/2/22 14:27
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