Skypeが欧米で広告表示を開始、今週からWindows版クライアント向けに


広告表示の例(Skype公式ブログより画像転載)

 Skypeは7日、「Skype for Windows」に広告表示を開始することを発表した。

 広告は、Skype for Windowsのホームタブに今週から表示され、当初は米国、英国、ドイツのユーザーのみに配信される。広告表示場所はホームタブ以外の場所でも実験したい意向だ。一方、ポップアップ広告やFlashを使用したバナー広告などはSkypeのユーザー体験を阻害するとし、採用しない意向も表明している。

 さらに、広告はユーザーを特定しないデモグラフィックデータを使用したターゲット広告となる。Skypeでは利用するデータの例として、ユーザーのロケーション、性別、年齢を挙げた。ターゲット広告にすることにより、米国にいるユーザーに対して英国向けの広告が表示されることがないとしている。また、この本人を特定できないデータ送信をも拒否したいユーザーには、オプションメニューのプライバシータブから送信拒否設定ができる。

 現時点でこの広告プログラムに参加している広告主は、Groupon、Universal Pictures、Visaなど。広告は絶えず表示されるわけではない。当初の計画では、広告が表示される市場で、1日あたり1ブランドしか表示しないとしている。

 Skypeでは、「Skypeのユーザー体験を最重視する」としており、そのために必要な調整を徐々に加えていく意向だ。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/3/8 11:25