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IPA、約6万字の人名漢字などを収録した「IPAmj明朝フォント」検証版を公開


文字のサンプル(「斉」の異字体の例)

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は18日、国や自治体などの行政機関の情報システムで共通基盤として利用できる、約6万字の人名漢字などを収録した文字フォント「IPAmj明朝フォント」と文字情報一覧表の検証版を、オープンソース情報データベース「OSS iPedia」で公開した。

 IPAでは、経済産業省の委託事業「文字情報基盤構築に関する研究開発事業」において、国や地方公共団体などの情報システムで、人名などの漢字を効率的に扱う基盤のあり方について検討するとともに、各組織で利用可能な文字フォントと文字情報一覧表の作成を行った。

 今回作成した「IPAmj明朝フォント」は、住民基本台帳ネットワーク統一文字と戸籍統一文字に含まれる約6万字の漢字について、既に公開している「IPAex明朝」のデザインポリシーに従って作字したもので、ISO/IEC 10646に準拠した符号化を行っている。

 フォントはOpen Type Font仕様に準拠し、IPAフォントライセンス v.1.0に基づいて公開。収録文字数は、文字情報一覧表に収録された5万8712文字と、非漢字1672文字の合計6万384文字。7296文字については、ISO/IEC 10646に準じた符号化が完了しておらず、文字図形データはフォントファイルに収録されているが、一般の情報機器では使用することができない。IPAでは、今後、順次符号化作業を進めていく予定としている。

 また、文字情報一覧表(文字情報基盤文字情報一覧表)も、クリエイティブコモンズライセンス 2.1「表示、継承」に基づいて公開した。

 今回公開されたフォントと文字情報一覧表は検証版という位置付けで、内容などについて随時変更を行う可能性があり、検証版により技術面・運用面などの課題を整理した後、10月をめどに本格運用を想定した版を公開する予定としている。


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(三柳 英樹)

2011/5/18 17:20