業務用通信カラオケ機器の“海賊版”をネットオークションで販売、初摘発


 愛媛県警生活環境課サイバー犯罪対策室などは8日、違法複製したカラオケ楽曲データを搭載した業務用通信カラオケ機器を、インターネットオークションで販売していた4人を著作権侵害(無断複製物頒布)の疑いで逮捕した。一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)が同日、発表した。

 インターネットオークションにおける海賊版CD/DVDの販売が摘発された事例はこれまでも数多くあるが、JASRACによると、今回のような業務用通信カラオケ機器の“海賊版”が摘発されたのは初めて。

 今回摘発があったのは、2つの事件。まず、同県警西条警察署が逮捕した西条市の男性(59歳)は2010年11月、JASRACの管理楽曲を違法複製したカラオケ楽曲データを搭載した通信カラオケ機器を、オフライン時の不正利用防止ロック機能を解除した状態で、奈良県と岐阜県の2人に販売していたという。この男性は2009年ごろから、こうした通信カラオケ機器をネットオークションで販売していたことが確認されているとしている。

 新居浜警察署が逮捕した徳島市の男性(52歳)ら3人は2010年9月から10月にかけて、同様の機器を岐阜県と三重県に在住する2人に販売していた。この3人は、カラオケリース事業会社の代表と従業員。2008年ごろから販売していたことが確認されているとしている。


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(永沢 茂)

2011/6/9 11:41