Sony Pictures、3万7500人の個人情報流出の可能性を確認、対象者に通知


Sony Pictures Entertainmentの告知文

 米Sony Pictures Entertainment(SPE)は8日、ウェブサイト「SonyPictures.com」に対する最近の攻撃によって、個人情報が流出した可能性のある同サイトの利用者に通知を送ったことを明らかにした。対象者の数は約3万7500人。

 SPEによると、今回の攻撃についての詳細はまだ調査中だが、1人あるいは複数名による不正アクセスがあったとみており、あるプロモーションおよび懸賞の際に登録された個人情報(氏名、住所、メールアドレス、電話番号、性別、生年月日、ユーザー名およびパスワードの全部または一部)が搾取された可能性がある。

 なお、クレジットカード情報や社会保障番号、免許証番号は含まれておらず、SPEから会員に対してこれらの情報たずねることもないとして注意を呼びかけている。

 また、SonyPictures.comのサイトが全面再開した際には、ログインした上でパスワードを変更するよう求めている。あわせて、同じユーザー名やパスワードを他のサービスでも使っている場合は、それらを変更することを強く推奨している。

 SPEに対しては今月2日、「LulzSec」と名乗るハッカーグループが、ウェブサイトに侵入して100万人以上の個人情報などにアクセスしたと主張していた。これを受けてSPEでは、外部のセキュリティ専門家らと調査を進めるとともに、米連邦調査局の捜査にも協力していると説明していた。


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(永沢 茂)

2011/6/9 15:39