米Dropboxが利用規約などを改定~読みやすい文章に


 オンラインストレージサービス米Dropboxは1日、同社の利用規約、プライバシーポリシー、セキュリティー概要文書を改定したと、公式ブログにおいて明らかにした。

 同社によると、この改定によって法律用語で読みにくくなっていた文章を読みやすくし、多くの人がDropboxのサービスとセキュリティについて理解を深めてもらうことを目的としているという。

 この改定により、暗号化方法としてDropboxのシステム以外に、ユーザーがTrueCrypt等の暗号化製品と併用することが可能であることを明記したほか、場合によってDropboxがデータの多重化を行わないこと、Dropboxが収集するデータの種類の明記、データ削除を行う場合と行わない場合の説明、携帯機器における暗号化の手法等について、よりわかりやすく明確に記したとしている。

 Dropboxは6月20日に同社社員の不手際により、全ユーザーのアカウントでパスワードを入力してもしなくてもアクセス可能になるという異例のトラブルが約4時間にわたって続いたことが明らかになり、大問題となった。この時の情報公開の遅さについても、多くのユーザーが不満を表明していたた。

 米Dropboxはその後も問題を調査、1%以下のユーザーにしか影響がおよんでおらず、改ざんされたファイルは存在しなかったとの調査結果を公式ブログで短く発表した。米Dropboxのこの対応と情報公開の少なさは、多くのユーザーからの反感を買い、重要文書をDropboxに保管することの危険性について考えるきっかけを与えた。

 Dropboxは、今回のトラブルによって問題が発生した全アカウントユーザーに対してメールを送り、問題について説明するとしている。

 


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/7/4 06:00