「Google Chrome 13」安定版公開、印刷プレビューやInstant Pages機能を搭載
Google Chrome 13に搭載された印刷プレビュー機能 |
米Googleは2日、ウェブブラウザー「Google Chrome」の最新安定版となるバージョン13(13.0.782.107)を公開した。Windows/Mac/Linux/Chrome Frame版があり、既存ユーザーには自動的にアップデートが行われる。
バージョン13では、ウェブページを先読み・レンダリングして体感表示速度を0秒にする「Instant Pages」機能や、印刷プレビュー、ページのPDF保存、アドレスバーと検索ボックスを統合した「オムニボックス」の改良、セキュリティ修正が含まれている。
Instant Pagesは、Chromeのベータチャンネルユーザーにはすでに提供されていたが、今回安定版にも搭載されることになった。この技術は単なる先読みにとどまらず、プリレンダリング、つまりレンダリングまでをバックグラウンドで完了させていることも注目される。ユーザーが最も次にクリックしそうなページを予測しているため、ユーザーがページをクリックした時には、ページが一瞬で表示されるという仕組みだ。
印刷プレビュー機能は、Windows版とLinux版で利用できるようになった。Mac版には搭載されていない。この機能を利用するには、Chromeの内蔵PDFビューアをオンにしておく必要がある。デフォルトではオンになっているのだが、Adobe Readerなどのプラグインを使用している場合などに注意する必要がある。
ページの印刷を行うときには自動的に印刷プレビュー画面が表示され、画面右側にPDFビューアーで印刷イメージが表示される。そこからプリンターを選択して印刷するか、「PDFに保存」を選択してウェブページをPDFファイルとして保存することも可能だ。
またオムニボックスも改良され、履歴検索を行う際に部分一致検索が利用できるようになった。そのためURLやページタイトルの一部分が一致しさえすればドロップダウンに表示される。これにより過去のページをより見つけやすくなったとしている。
さらに、数多くのセキュリティ関連バグが修正され、Googleは発見者に対して合計1万7000ドルの報奨金を支払ったとしている。なお、一部の脆弱性については、ユーザーアップデートが十分に行き渡ってから細部を公開するとしている。
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(青木 大我 taiga@scientist.com)
2011/8/3 11:50
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