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Google、Microsoftのクラウドサービスが相次いでダウン


 9月7日から9日にかけて、米Googleと米Microsoftの代表的なクラウドサービスが数時間にわたって相次いでトラブルに見舞われた。現在は復旧している。

 クラウドサービスはウェブブラウザーがあればどこでも利用でき、トータルコストも安価だとして企業利用も進んでいることから、影響は大きい。

 Googleで発生したトラブルは、米国太平洋夏時間9月7日14時2分から15時18分にかけて、Google Docs List、Document、Spreadsheets、Drawing、DocumentのAppScriptにアクセスできなくなった、という内容だ。Googleでは、ダイレクトリンクなら個々のスプレッドシートにアクセスできることをユーザーに周知したが、トラブル直前の編集内容は失われた可能性があるとしている。

 Googleは9日、このサービス障害についてインシデントレポートを公開。原因として、Google Docs Listに対してリリースしたコンフィギュレーションアップデートが引き金となり、複数の問題を引き起こし、高負荷状態となったとしている。

 またMicrosoftでは、詳細な時間は現時点では把握されていないものの、さまざまなユーザーの報告を参考にすると、米国太平洋夏時間19時半頃から、Hotmail、SkyDrive、Office 365、MSN.com、すべてのlive.comサービスが利用できなくなったと思われる。

 Microsoftは9月8日21時45分に、全ユーザーに対してサービスを復旧したと発表。しかしその後、DNS設定変更がネットワークに行き渡るまでの間、一部ユーザーが影響を受け続けていることを認め、23時49分になって、ようやく全ユーザーで復旧したことを発表した。

 この件については、Microsoft Office 365サポートフォーラムにて、同社のスポークスパーソンがこのトラブルの原因として、カリフォルニア南西部で発生した大規模停電によって起きたとの説明を投稿したが、その後、この投稿は取り消され、現在は閲覧できなくなっている。投稿が取り消された理由は現在のところ不明だが、発生時刻は停電と符合しているものの、早期段階で原因を突き止めるのがいかに難しいかを示す一例とも言える。

 結局、一部のユーザーは最大で4時間あまりにわたって、メール、ストレージ、オフィススイートといった最重要サービスを利用できなかったことになる。

 米Googleは先週「Google Desktop」ソフトウェアのサポート停止を発表した。その理由として、多くの利用者がクラウドサービスの利便性に気づき、アプリケーションやファイルをクラウドでアクセスするようになり、当初Google Desktopで提供しようとした目的がすでに達成されているためだと説明した。

 ところが皮肉にもその直後、多くのユーザーがクラウドにある自分のファイルに長い間アクセスできなくなってしまった。クラウドサービスを24時間365日稼働させることは相当に難しいエンジニアリング上の挑戦であり、それだけに利用者はリスクと利便性を良く検討して利用する必要があることを再認識させられたと言えそうだ。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/9/12 06:00