自炊代行ドットコム、業態変更で写真の電子化サービスを開始
書籍の裁断やスキャンを行う、いわゆる“自炊”を代行するサービス「自炊代行ドットコム」を提供していた株式会社グローブコムは11日、業態を変更して新たに写真やはがき、手紙、書類の電子化代行サービスを開始した。
電子化したデータは同社のサーバーにアップロードするか、DVDに収録して納品する。1枚あたりの料金は、はがきサイズまでの写真が30円、はがき以上A4サイズまでの写真が50円、A4以上A3サイズまでの写真が100円、はがき(裏表)が20円、手紙が50円など。原本はすべて返却する。
自炊代行ドットコムはこれまで、ユーザーから送付してもらった書籍を裁断・スキャンして電子化するサービスを提供していた。こうした自炊代行サービスをめぐっては、出版社7社や漫画家122人が「複製権侵害にあたる」と主張し、自炊代行業者約100社に対して、サービス継続の有無などについて公開質問状を送っていた。
これに対して自炊代行ドットコムは、公開質問状の差出人となった作家の作品については、消費者からの依頼があっても今後はスキャン事業を行わないと回答。9月25日には自炊代行サービスを終了していた。自炊代行ドットコムのサイトでは現在、「書籍や雑誌等の自炊代行(電子化)サービスはお受けしておりません」という注意書きを記載している。
関連情報
(増田 覚)
2011/10/11 15:09
-ページの先頭へ-