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新gTLDの申請は急がないで――「2回目の募集ある」ICANN理事が強調


ICANN理事のKuo-Wei Wu氏

 「Internet Week 2011」のプレイベントとして29日、「ICANN新gTLD周知イベント」が行われた。2012年から導入される新gTLDについて、ICANN理事の1人であるKuo-Wei Wu氏が講演。新gTLDの申請を検討している企業などに向け、募集期限があるからといってあわてて申し込んでしまうことのないよう強く呼び掛けた。

 新gTLDでは、gTLD(generic Top Level Domain:分野別トップレベルドメイン)として、例えば「.canon」といった企業名やブランド名、「.東京」などの地名やコミュニティ名称などを法人が登録して運用できることになる。ただし、通常のドメイン名登録のようにいつでも登録できるわけではなく、今のところ募集期間が2012年1月12日から4月12日までの約3カ月間と区切られている。その後も審査に9〜20カ月かかるとされており、必要になったからといって簡単に登録できる類のものではない。ICANNに支払う申請料も18万5000ドルと高額だ。

 Kuo-Wei Wu氏は講演の中で、「必ずしも今回の募集期間に駆け込む必要はない。あせらないで、急がないでほしい」として、企業の戦略上あるいはビジネス上で新gTLDが必要との結論が出るまで、また、あわてて誤った判断を下すことのないよう十分に時間をかけて検討すべきと訴えた。「新gTLDは1回しか募集しないとのうわさは間違い。2回目の募集がないということはない。安心して検討に時間をかけていい」。

 ただし、2回目の時期については明言を避けた。1回目の申請分の審査にかなり時間がかかり3年後や5年後になってしまうのではないか、あるいはもう二度と募集しないのではないかとの懸念を持たれていることはICANN理事会でも認識しており、討議もしているという。しかし、まだコンセンサスは得られておらず、「今の段階で申し上げられるのは、ICANN理事会でも話し合い中であり、願わくは、『これを逃したらもう申請するチャンスがないのではないか』との懸念・心配を払拭させられるメッセージを発信できればと思っている」とした。

 ICANNの2012年度の予算上では、500件の新gTLDの申請料収入を計上しているが、Kuo-Wei Wu氏も実際にどれだけの申請が寄せられるのかわからないという。1000件あるいはそれを超える申請があるのではないかとみる向きもあるという。

 なお、新gTLDの申請手続きや申請書類の提出は、ICANNが開設するオンライン申請システム「TAS(TLD Application System)」から行うが、1月12日から4月12日というのはTASがオープンしている期間だ。申請者はまず、TASに申請者登録を行う必要があり、その期限は3月29日と2週間ほど早くなっているため注意が必要だ。申請料のうち5000ドルを、TASへの登録時に支払うかたち。


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(永沢 茂)

2011/11/30 11:00