YouTube、ハリウッド映画やアニメなど有料配信、日本でもサービス開始
グーグル株式会社は1日、YouTubeで映画などの有料配信サービスを日本国内で開始した。ハリウッド映画や国内の作品をレンタル形式で視聴でき、料金は新作が400円、旧作が300円。支払い方法はGoogleウォレット。支払い後30日以内に視聴を開始する必要があり、再生開始後は作品によって24時間~72時間でレンタル期間が終了する。
YouTubeが映画などの有料配信サービスを国内で開始 |
サービス開始時点では、国内の作品では東映とバンダイチャンネルが提供する映画やアニメ、ハリウッド作品ではソニー・ピクチャーズ、ユニバーサル、ワーナー・ブラザースが提供する映画をラインナップ。東映の「仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー」、バンダイチャンネルの「機動戦士ガンダムUC」、ソニー・ピクチャーズの「ジュマンジ」、ユニバーサルの「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、ワーナー・ブラザースの「ハリーポッターと死の秘宝 PART 2」など、200本以上の作品をレンタル視聴できる。
YouTubeパートナーシップ日本代表執行役員の水野有平氏は、「YouTubeで動画を配信しているパートナーは世界で2万以上に達しており、さらにパートナーがコンテンツを有料で配信できる仕組みとしてレンタルサービスを開始する」と説明。サービス開始時点ではPC版のみのサービスとなるが、近日中にAndroidでもサービスを開始することを明らかにした。画質は現時点ではSD(480)のみだが、今後HDにも対応予定となっており、Google NexusであればHD動画の再生も可能だという。
東映株式会社映像版権営業部長の折坂哲郎氏は、「現時点では10タイトルほどの提供だが、既に150タイトル以上の準備を進めており、月に5~7本程度のペースで新しいタイトルを提供していきたい」と説明。「これまでもYouTubeのチャンネルで無料の作品を多く提供してきたが、有料配信サービスを始めることで相乗効果に期待したい」と語った。
ワーナー・ホーム・ビデオ&デジタル・ディストリビューション ジェネラルマネージャーの福田太一氏は、「YouTubeの有料配信サービスは5月に米国で始まり、その後カナダや英国でも始まったが、英語圏以外では日本が初ということで、大いに期待している。世界で最も多くのユーザーを持つサイトが有料配信を始めたということは、我々のようなプレミアムコンテンツを持つスタジオにとって大きなチャンス。映画を楽しめる機会を増やすことになり、特に若い映画ファンを増やすことにつながるのではないかと期待している」とコメントした。
コンテンツ提供企業 | 作品ラインナップ例 |
レンタル方法 | 近日中にAndroidにも対応 |
(左から)東映の折坂哲郎氏、YouTubeの水野有平氏、ワーナー・ホーム・ビデオの福田太一氏 |
関連情報
(三柳 英樹)
2011/12/1 17:09
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