米Nuance、音声操作テレビプラットフォーム「DragonTV」を発表
米Nuanceは9日、音声認識技術によってテレビを操作するための音声認識・自然言語認識プラットフォーム「DragonTV」を発表した。同プラットフォームは、現時点ですべてのメジャーなテレビ、セットトップボックス、Linux、Android、iOS、リモコン、アプリケーションプラットフォームに対応している。
「DragonTV」のイメージ(Nuance Dragon Mobile Apps公式ブログより画像転載) |
DragonTVを使用すると、「Go to PBS」などとテレビに話しかけることによってチャンネル選択ができたり、「Find comedies with Vince Vaughn」などと話すことによって、電子番組表データを利用して出演者やジャンルによる番組検索を簡単に行うことができる。
また、テレビの中からメールやTwitter、Facebook、Skypeのメッセージを音声認識で入力できる。リビングルームで使用することが想定されることから、Nuanceでは「Far-Talk」テクノロジーを搭載し、家の中のさまざまな雑音の中からユーザーの声だけを抜き出して命令を理解できるようにしたという。
利便性だけでなく、米国政府や標準規格団体が障害者でもテレビを簡単に使えるようにするよう命じているが、NuanceのDragonTVはまさしくこれを可能にすると主張している。
音声認識による機器操作は昨年から急速に普及し始めている。Googleが音声認識検索を開始したほか、AppleはiPhone 4Sで「Siri」による音声認識・パーソナルアシスタント技術を搭載して注目を集めた。また、MicrosoftもKinectにより音声認識による機器操作を実現しつつある。
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(青木 大我 taiga@scientist.com)
2012/1/10 11:35
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