米Intelと米Nuance、Ultrabookへの音声認識技術搭載で提携を発表


 米Intelと米Nuanceは9日、音声認識技術分野での提携を発表した。2012年中にIntelがUltrabookへNuanceの音声関連技術を搭載し、Ultrabookを音声操作できるようにする。

 Ultrabookのユーザーは、音声によるアプリケーションの起動、メディア再生、ソーシャルメディアサイトの利用、メールやカレンダーアプリケーションの自然な音声コマンドによる操作ができるようになるとしている。

 両社はこのためのソフトウェア開発キット(SDK)を提供。NuanceのDragon音声認識技術のコア機能およびその他の音声関連技術にアクセスできるようにする。これによりサードパーティデベロッパーは音声操作に対応したアプリケーション開発が可能になる。

 SDKは、当初は英語(米、英)、日本語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、欧州スペイン語、ブラジルポルトガル語、北京語、標準的な欧州系言語のすべてをサポートする。

 詳細は、2012年後半ごろに発表される予定だ。

 ここで利用されるNuanceのDragon音声認識技術は、音声認識ソフト「Dragon NaturallySpeeking」のコア技術だとしている。このソフトは、欧米ではWindowsとMacに対応し、数百万ユーザーに利用されている。日本国内でもかつて同ソフトが発売されたが、「2005」バージョン以来バージョンアップされていない。

 Nuanceの日本語対応製品としては、最近になってiOSアプリとして「Dragon Dictate」が日本語対応して無料公開されている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2012/1/10 11:52