米国議会、著作権保護法案「SOPA」「PIPA」の審議を延期
米国議会は20日、新たな著作権保護法案について、審議を延期すると発表した。
米国議会では、米国外でのオンライン著作権侵害行為を防止するための法案として、下院議会で「SOPA(Stop Online Piracy Act)」、上院議会で「PIPA(Protect IP Act)」が審議されている。
一方、これらの法案では、著作権侵害コンテンツへのアクセスを遮断する措置を求めていることから、インターネットの検閲につながるものだとして、多数のネット企業や組織などが反対を表明。1月18日には、Wikipediaが英語版サイトを24時間にわたって閉鎖する抗議活動“ブラックアウト”を実施したほか、GoogleやMozillaなど多数の企業や組織が抗議活動を展開している。
上院議会のHarry Reid民主党院内総務は20日、「最近の動向を踏まえ、火曜日(1月24日)に予定していたPIPAに関する投票を延期することを決定した」と発表。これを受け、下院司法委員会のLamar Smith委員長も、より広い合意があるまで審議を延期すると発表した。
両氏とも、米国外でのオンライン著作権侵害行為は米国に大きな損失を与えているとして、関係者の合意を得て法案の早期成立に向けて取り組みたいとしている。
関連情報
(三柳 英樹)
2012/1/23 14:49
-ページの先頭へ-