Adobe、サンドボックス技術を搭載したFirefox向けFlash Playerベータ版を公開
米Adobe Systemsは6日、セキュリティ対策としてサンドボックス技術を取り入れた、Firefox向けFlash Playerのパブリックベータ版を公開した。対応OSはWindows 7/Vista。対応ブラウザーはFirefox 4以降。
パブリックベータ版は、Adobeのラボサイト“Adobe Labs”での公開となっており、技術を検証するための開発者向けリリースという位置付けで、一般ユーザーの利用は推奨されていない。バージョン番号は11.2.300.130。
Adobeでは、プログラムを保護された領域内で動作させることで、脆弱性が悪用された場合などにも他のプログラムに悪影響が及ぶことを防止する「サンドボックス」の仕組みを、各種ソフトウェア製品への導入を進めている。既に、Adobe Reader Xや、Google Chrome内のFlash Playerがサンドボックス技術を取り入れており、他のブラウザー向けにもサンドボックス化したFlash Playerを提供することを表明していた。
Adobeでは、2010年11月にサンドボックス技術をAdobe Reader Xに導入して以来、脆弱性の悪用に成功した攻撃は登場しておらず、サンドボックス技術は悪用を防ぐ手段として非常に効果的だと説明。Firefox向けFlash Playerにも同様の効果が期待できるとして、正式版を2012年末にリリースしたいとしている。
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(三柳 英樹)
2012/2/8 12:42
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