記事検索

ジャストシステム、総合セキュリティソフトを自社開発、無償で提供開始


 株式会社ジャストシステムは15日、自社開発の総合セキュリティソフト「JUSTインターネットセキュリティ」の提供を開始した。Windows 7/Vista(SP2以上)/XP(SP3以上)に対応しており、同社サイトなどから無償でダウンロードできる。毎年の更新料も発生せず、広告表示によるビジネスモデルで運用する。

「JUSTインターネットセキュリティ」のロゴ。家を守る動物とされるヤモリをモチーフにした。社名の「J」に、何者の侵入も許さない決意の表れとしてヤモリの手をあしらった

 搭載する機能は、ウイルス対策、スパイウェア対策、パーソナルファイアウォール、フィッシング詐欺対策、個人情報保護など。個人ユーザーの日常におけるPCの利用シーンを想定し、過剰な機能はなくし、必要な機能を十分な性能で提供するシンプルなプログラ
ムにしたという。

ホーム画面 アラート画面

 ウイルス対策では、ファイルの操作時や送受信メール、ウェブブラウザー、USBメモリをリアルタイムで監視し、ウイルスの侵入を検知する。スキャンは、感染しやすい領域のみを対象とした「クイックスキャン」、全領域を対象とした「完全スキャン」、フォルダーやファイルを指定できる「カスタムスキャン」が選択可能。スキャンするスケジュールも設定できる。

 さらに拡張機能として、「トロイの木馬スキャン」と「ルートキットスキャン」がある。メモリ上にあるプロセスをスキャンし、トロイの木馬が見つかった場合は、そのプロセスを起動したファイルを自動的に削除する。また、ウイルスとして認定されていないために通常のスキャン機能では判断できないルートキット型のソフトウェアも検知できるとしている。

 スパイウェア対策では、実行中のプロセスの挙動を監視し、不振なふるまいを検知した際に警告を表示する。このほか、クラウド上に収集した情報にリアルタイムでアクセスする機能により、新種ウイルスにも迅速に対応できるとしている。

 ゲームのプレイ中やプレゼンテーションの実行中、DVDの再生中などに、定時スキャンやウイルス定義ファイルの更新、CPUパワーを消費するふるまい検知などが一定時間抑制される「ゲームモード」も搭載する。

リアルタイム保護 スキャン
ウイルス定義ファイル ファイアウォール
ゲームモード

 なお、JUSTインターネットセキュリティ自体はWindows 7/Vistaの64bit版にも対応しているが、これら64bit版OSでは現状、ルートキットスキャンとふるまい監視は利用できない。今後、対応していきたいというが、具体的な時期は未定。

 また、JUSTインターネットセキュリティは完全無料で利用できるが、フリーミアムモデルにより月額315円の有料版も用意する。セキュリティ機能は無料版・有料版ともに全く同じだが、有料版では広告が非表示となるほか、電話・メールによるサポートが受けられる。無料版では、FAQなどの最小限のサポートしか用意されていない。

 セキュリティソフトを自社開発・提供するにあたってジャストシステムでは、社内に専任のセキュリティ開発・サービス提供体制を構築する一方で、外部のセキュリティベンダーとパートナー契約を結んだ。ウイルス解析のためのラボ機能やスキャンエンジン技術、ウイルス定義ファイルなどはパートナー企業から共有を受ける。具体的な社名は明らかにしていないが、ウイルス対策で数十年の実績と情報の蓄積がある企業であり、スキャンの処理速度とウイルス検知率のバランスが優れていることでその企業と提携したという。

 ジャストシステムは、主にユーザーインターフェイスやサービス面の開発を担当。また、特に国産PCや国内だけで利用されているアプリケーション/サービスなど日本独自の環境下における検証を徹底的に行っているとしている。


関連情報

(永沢 茂)

2012/2/15 16:49