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Facebook、モバイルブラウザー標準化とアプリ簡単決済の仕様策定を提唱

KDDIやソフトバンクモバイルも賛同


 米Facebookが中心となり、開発者の意見を集約し、モバイルウェブ開発を行いやすくするためのコミュニティグループ「W3C Core Mobile Web Platform Community Group」の結成が27日、発表された。

 Facebookは、モバイルブラウザーで使用される規格標準化と、モバイルウェブアプリ購入決済を携帯キャリアからの引き落としで行うための仕様策定を提唱している。この2つの分野に関し、ハードウェア/ソフトウェアベンダーや携帯キャリアの主要各社が参加・賛同を表明している。

 同コミュニティグループでは仕様を作成したりはしないが、モバイルアプリ開発者が必要とする機能の優先順位を明確にし、それをモバイルブラウザーの実装開発者たちに伝えることができるために、重要な役割を果たすことが期待されている。

「W3C Core Mobile Web Platform Community Group」のページ

 この動きをFacebookが主導することについて、MozillaのCTOであるBrendan Eich氏は「FacebookはHTML5、CSS、JavaScriptに大いに依存している。また、市場に投入しているブラウザーを持たず、そのため注目を集める必要もなく、ブラウザーやサービスを偏向させて特別に優遇する予定もない」との見方を示し、同社が主導することのメリットを指摘した。

 モバイルブラウザー各社が解決すべき問題として、モバイルウェブアプリを開発する際に、端末とブラウザーが提供している機能を把握しにくい状況がある。開発者にとっては非常に不便だ。

 また、Facebookは同日、モバイルブラウザーのテストスイート「Ringmark」をコミュニティグループに寄贈することを発表した。これによって、各モバイルブラウザーを簡単にテストでき、改善点や現在使用できる機能を把握しやすくなる。

Ringmark

 コミュニティグループに現在参加している企業は、Samsung、HTC、Sony Mobile Communications、Nokia、Huawei、ZTE、TCL Communication、AT&T、Verizon、Vodafone、Orange、Telefonica、KDDI、SOFTBANK MOBILE、Qualcomm Innovation Center、NVIDIA、ST-Ericsson、Intel Corporation、Texas Instruments、Broadcom、Mozilla、Opera、Microsoft、Adobe、Netflix、VEVO、Zynga、@WalmartLabs、Electronic Arts、Sencha、Bocoup。

 さらにモバイルウェブアプリ決済を簡単に行えるようにするため、購入したアプリを月々の携帯料金と一緒に引き落とされるようにする仕組みが重要だとし、この面での進展のために主要携帯キャリアと協力することを発表した。

 参加している携帯キャリアは、AT&T、Deutsche Telekom、Orange、Telefonica、T-Mobile USA、Verizon、Vodafone、KDDI、SOFTBANK MOBILE。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2012/2/28 10:29