Google+ハングアウト生中継機能を一般ユーザーに開放、YouTubeでも中継可能


 米Googleは7日、「Google+ハングアウトオンエア」機能を、世界中の一般ユーザーが利用できるようにしたことを発表した。

 Google+で複数人でビデオチャットできる「ハングアウト」を生中継できるこの機能は、Google+利用者だけでなく、YouTubeの生中継サービス「YouTubeライブ」を通して生中継したり、YouTubeで後から録画投稿することも可能だ。

 Google+ハングアウトオンエアは昨年9月に公開された。これまでは、Google+で特別な影響力を持つ芸能人や政治家など、ごく一部のユーザーにのみ提供されていた機能だった。しかし今回、日本を含む40カ国のユーザーすべてに解放された。18歳以上で、YouTubeポリシーに違反したことのないアカウントを持つユーザーであれば、誰でも9人までが参加できるGoogle+ハングアウトオンエアを、その他の視聴者に対して中継できる。

 この中継は、Google+利用者だけでなく、YouTubeの生中継サービスであるYouTubeライブでも中継できる。中継後は、録画された動画は自動的に自分のYouTubeホームページにアップロードされ、自分のYouTubeチャンネルに投稿したり、YouTube動画エディタで編集したり、Google+に投稿することが可能になる。また、中継の最中には視聴者数などのデータを確認することも可能だ。

 なお、中継前には、利用規約に同意する必要がある。利用規約には、著作権侵害を行わないための注意が含まれている。生中継の背景として音楽、動画、写真などの著作物が誤ってまぎれ込まないように注意する必要がある。

 今回の新機能は、Google+とYouTube、特にYouTubeライブを結び付けた点で非常に興味深い。これまでにもGoogle+ハングアウトでは著名な人々へのインタビューやトークセッションなどが行われていたが、今後、YouTubeライブやYouTubeと連動することによって、ますます利用者が増えていく可能性がある。Google+の人気の陰りが指摘されているだけに、人気サービスのYouTubeからソーシャルな側面に浸食していくGoogleの戦略によってどれほどの人気が集まるかが注目される。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2012/5/8 11:42