Facebookが「App Center」発表、高品質アプリのみを掲載、有料アプリ販売も


 米Facebookは9日、Facebookを使用したソーシャルアプリを見つけるためのマーケットプレイス「App Center」を開設すると発表した。数週間以内にウェブ、iOS、AndroidのFacebookアプリにて公開予定だ。現在、アプリ開発者向けに、App Centerの開設に間に合うよう準備をするための情報が公開されている。

App Center(Facebook Developer公式ブログより画像転載)

 App Centerでは、Facebookを利用した品質の高いソーシャルアプリが陳列されるため、ユーザーにとっては良いアプリを見つけやすくなるという。

 品質の良いアプリを見いだすため、Facebookは複数の評価方法を採用。その中にはユーザーレーティング(評価)や、ユーザーの利用頻度を測るためのさまざまな指数(エンゲージメント)などが含まれる。

 アプリ開発者は、年齢別のユーザーレーティング分布などの統計見ることができ、それをアプリの品質改善に役立てることが可能だ。低い評価を受けているアプリや、Facebookのガイドラインを満たしていないアプリは、App Centerには登録できない。

ユーザーレーティングの年齢別分布の統計情報(Facebook Developer公式ブログより画像転載)

 登録されるアプリは、iOS、Android、ウェブ、モバイルアプリなどで、Facebookを利用したさまざまなプラットフォームに対応しており、いわゆる囲い込みは行われない見込み。iOSアプリやAndroidアプリなど、別途インストールが必要な場合には、FacebookのApp Centerから直接App StoreやGoogle Playなどの該当ページにリダイレクトされ、そこからインストールできるようにする。

 特に興味深いのは、無料ソーシャルアプリを中心としてきたFacebookが、有料アプリ販売を開始することだ。支払い方法は、これまでのアプリ内課金に加わる新しい決済方法となる。1回購入すると、アプリを使用し続ける権利が得られ、一般的なアプリマーケットプレイスと似ている。


関連情報

(青木 大我 taiga@scientist.com)

2012/5/10 09:57