NokiaとMSが地図連携強化、NokiaがWindows Phone上の地図エンジンも提供
米MicrosoftのサーチエンジンBingの地図サービス「Bing Maps」とフィンランドNokiaの地図サービス「Nokia Maps」が結びつきをますます強めている。
昨年Bing MapsとNokia Mapsが戦略的な提携関係を発表したが、5月25日にNokia MapsがBing Mapsに対して、欧州を中心とした24か国における交通情報、渋滞情報とジオコーティング技術を提供することを明らかにした。
これによって、Bing Mapsが提供している米国外での情報が一気に増加するだけでなく、米国内における交通渋滞情報もNokiaの情報によって強化される。また、緯度経度情報と地図情報を結びつけるジオコーティング技術をNokia Mapsが提供することになり、地図サービスの重要な部分をNokiaが担当することになる。
発表を行ったNokiaのコミュニケーションマーケティングマネジャー Pino Bonetti氏は、「これからWindows Phone端末やアプリケーション上のBing Mapsを動かすエンジンをNokiaが提供する。さまざまな動向に注目してください」とコメント。Nokia Mapsとの結びつきがますます強化されていきそうだ。
これに関連して、Nokia Mapsが日本国内の地図提供を中止していることについて、「現時点では、収集したデータの品質が地元の期待に添えなかったため」と説明し、「これは我々があきらめたことを意味しているわけではない」と述べている。
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(青木 大我 taiga@scientist.com)
2012/5/28 06:00
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