アイ・オー・データ機器、Wi-Fiでつながるスマートフォン用ポータブルHDD


ポータブルHDD「WNHD-Uシリーズ(型番:WNHD-U500)」。標準価格は2万2050円

 株式会社アイ・オー・データ機器は5月30日、スマートフォンとWi-Fiで接続できるポータブルHDD「WNHD-Uシリーズ(型番:WNHD-U500)」を発表した。容量500GBで標準価格は2万2050円。8月初旬の出荷を予定する(編集注:発売時期については、当初6月中旬を予定していたが、8月初旬に変更された)。

 「WNHD-U500」は、USBポートとWi-Fiのアクセスポイント機能を装備。IEEE 802.11b/gの無線LAN アクセスポイント機能を備え、Wi-Fiで接続したスマートフォンでHDDに保存したコンテンツの再生ができる。スマートフォンなどクライアント機は3台まで同時接続が可能で、それぞれ別のコンテンツを同時に再生できる。

 無線設定が苦手なユーザーの場合は、QRコード設定アプリ「QRコネクト」をインストールし、製品背面のQRコードを撮影するだけで設定が完了する。アプリ「QRコネクト」はiOS版とAndroid対応版を用意。iOS版は、iPadにも対応する。

 コンテンツ再生はウェブブラウザーから行うため、再生アプリなどは不要。対応OSは、Windows 7(32/64bit)、Windows Vista(32/64bit)、Windows XP(32bit)、Mac OS 10.4以降。iOSは4.3以降、Android 2.2/2.3に対応する。

 インターネットには接続しないクローズドなWi-Fi接続環境となるため、3G回線などより高速で、電波の状況に左右されずに利用でき、通信料も発生しない。

 容量1950mAのバッテリーを内蔵しており、外出時の利用に電源確保も必要なく、約2時間の連続駆動が可能。付属のUSB給電ケーブルを利用して、スマートフォンに給電することもできる。

 パソコンにUSB接続すると、通常の外付けHDDとして動作し、ダウンロード提供されるソフトウェア「チューブとニコニコ、録り放題3 SmartEdition」を利用することで、YouTubeとニコニコ動画の動画をダウンロードして「WNHD-U500」に保存し、通勤・通学時にスマートフォンで視聴するといった利用も可能だ。
 
 サポートする再生フォーマットは、動画はMPEG-4 Video(H.264+AAC)、MPEG-2。音楽はMP3、M4A、AAC、WAV。静止画はJPEG、GIF、PNG、BMP。その他に、Word、Excel、PowerPointのドキュメントとPDFファイルの閲覧に対応する。動画や画像などを通勤途中や外出先で楽しむ個人用途のほか、PDFファイルやOfficeソフトのファイルを保存して外出先でiPadで閲覧したりデモを行うなどのビジネス用途にも利用できる。

 なお、再生はウェブブラウザーを介して行うため、再生するデバイスに搭載されたウェブブラウザーで再生可能なフォーマットに依存する。

 USB2.0/1.1に対応したミニBコネクタ採用のUSBインターフェイスを1ポート装備。無線LANはIEEE 802.11b/gに準拠し、無線LANセキュリティはWPA-PSK(TKIP/AES)、WPA2-PSK(AES)に対応する。ファイルフォーマットはFAT32。

 サイズは約86×126×22mm(幅×奥行×高)、重量は約260g。ACアダプター、30cmのUSBケーブル、USB給電ケーブルが付属する。



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(工藤 ひろえ)

2012/5/30 10:56