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東京人のスマホ・携帯ネット利用は1日40.4分へと増加、PCからは77.1分で減少


 株式会社博報堂DYメディアパートナーズのメディア環境研究所は13日、「メディア定点調査2012」の結果を発表した。生活者におけるマスメディア4媒体およびインターネット2媒体のトータルのメディア接触時間が飽和している中で、携帯電話・スマートフォンからのインターネット接触時間が増加した。

 調査は今年2月、RDD方式で抽出した東京都、大阪府、愛知県、高知県の15〜69歳の個人を対象に郵送で実施。東京659人、大阪666人、愛知676人、高知650人の計2652人から得た回答に対して、2011年度住民基本台帳に基づく性年代によるウェイトバックをかけて算出している。

 このうち東京地区では、1日あたりのメディア接触時間(週平均、自宅内・自宅外問わず)は合計351.4分で、2010年の347.9分、2011年の350.0分からほぼ同じレベルで推移しており、「メディア接触時間は生活時間の中で飽和状態になってきている」と推定している。

 内訳は、テレビが161.4分、ラジオが31.9分、新聞が24.0分、雑誌が16.6分、PCからのインターネットが77.1分、携帯電話(スマートフォンを含む)からのインターネットが40.4分。携帯電話からのインターネットが2011年の32.0分から増加した一方で、PCからのインターネットは81.7分から減少した。「スマートフォンの普及によるモバイルへのシフトが進んでいることが伺える」としている。なお、インターネットはサイト閲覧のほか、メールも含まれる。

 このほか、大阪地区はトータル359.1分で、PCインターネットが62.8分、携帯電話インターネットが41.7分、愛知地区はトータル335.4分で、PCインターネットが53.3分、携帯電話インターネットが37.0分、高知地区はトータル332.4分で、PCインターネットが49.8分、携帯電話インターネットが31.6分だった。地区で比較すると、大阪と高知でテレビの時間が、東京でPCインターネットの時間が特に多くなっている。

東京地区における1日のメディア接触時間(週平均)の推移

 携帯電話からのインターネット接触時間は、これまでは10代女性で多い傾向にあったが、今では10〜40代男女の幅広い層で増加しているという。また、10代(15〜19歳)では男女ともに、携帯電話からのインターネット接触時間がPCを上回った。10代男性でPCからが90.9分に対して、携帯電話からが108.3分、10代女性でPCからが79.8分に対して、携帯電話からが102.3分。

 スマートフォンの所有率は、東京地区が31.0%で2011年の16.5%からほぼ倍増した。一方、大阪地区は26.8%と東京よりはまだ低いものの、2011年の8.7%からは約3倍に増加。愛知地区でも2011年の10.5%から今回は23.2%へと2倍以上、高知地区でも6.1%から16.6%へと3倍近くの伸びを示している。

 東京地区について性年代別で見ると、女性20代の64.3%を筆頭に、男性20代の58.2%、男性30代の57.7%が半数を超えている。次いで、男性40代の43.6%、男性10代・女性10代がともに32.7%と続く。

東京地区におけるスマートフォンの所有状況

 スマートフォンの普及につれてソーシャルメディアの利用時間も増加しているという。1日あたりのソーシャルメディア利用時間は、東京地区が23.3分、大阪地区が14.9分、愛知地区が11.5分、高知地区が12.7分。特に東京地区における利用の高さが伺えるとしている。東京地区について性年代別でみると、女性10代で49.7分、男性10代で47.8分、男性20代で47.4分と多く利用しており、次いで女性20代で39.0分、男性30代でも36.7分となっている。

東京地区におけるソーシャルメディア利用時間

 ソーシャルメディア利用者のうち、テレビ番組を見ながらその番組に関する書き込みをしたり、書き込みを読んだりする“ソーシャル視聴”の利用経験者は、東京地区で39.1%、大阪地区で39.2%、愛知地区で36.7%、高知地区で31.1%だった。「今後スマートフォンの普及による、ネットメディアと既存メディアの組み合わせがさらに重要になってくるものと考えられる」としている。


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(永沢 茂)

2012/6/14 11:00