博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所は8日、メディアに対するユーザーの動向を調査した「メディア定点調査 2008」の結果を公表した。
調査は、東京都、大阪府、高知県を調査地区として、RDD(Random Digit Dialing)により標本抽出を行い、郵送による調査を実施。調査対象は対象エリアに在住の15~69歳の男女個人で、3地区合計で2186サンプルを郵送し、1877件を回収。調査期間は2008年2月4日~22日。調査実施機関はビデオリサーチ。
東京地区の調査結果では、マス4媒体(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌)とインターネット2媒体(PC、携帯電話)を合わせた1日のメディア接触総時間は約5時間19分(319.3分)となった。2007年度の調査では324.9分、2006年度の調査では335.2分だったため、全体としては微減傾向にある。ただし、性別や年代によって差があり、男性の40~60代、女性の60代ではこの3年間で増加しているという。
PCからのインターネット接続時間は59.4分で、2007年の61.8分から減少。調査開始以来初めての減少となり、飽和の可能性を示唆していると分析している。一方、携帯電話からの接続時間は17.7分で、2007年の14.1分から増加。特に10代男性(51.9分)や10代女性(74.1分)で大きく伸びており、引き続き拡大傾向にあるとしている。
メディアやサービスの利用経験率では、地上デジタル放送が40.4%(2007年は27.3%)、ワンセグ放送が28.5%(2007年は11.1%)で、いずれも順調に増加。また、動画投稿サイトの利用経験率は、10代女性で81.6%となるなど若年層を中心に定着しつつあり、10代女性は携帯小説の利用経験率も71.0%で、新しいコンテンツサービスを積極的に利用していると分析している。
関連情報
■URL
博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所
http://www.media-kankyo.jp/
( 三柳英樹 )
2008/07/08 17:37
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