日本の電子書籍市場規模は629億円、携帯電話向け電子書籍の市場が縮小
株式会社インプレスR&Dは3日、電子書籍の動向を調査し、電子書籍に関する市場規模の推計結果を発表した。
電子書籍市場規模の推移 |
日本の2011年度における電子書籍市場規模は629億円で、前年度の650億円から3.2%減少した。内訳は、フィーチャーフォン向け電子書籍が480億円(92億円減)、PC向け電子書籍が37億円(16億円減)、電子書籍端末やタブレット、スマートフォンなど新たなプラットフォーム向け電子書籍が112億円(88億円増)。
新たなプラットフォーム向け電子書籍の市場は急速に拡大しているが、フィーチャーフォンからのコンテンツの移行がスムーズに進んでいないことや、電子ブックリーダーの普及が遅れていることなどから、フィーチャーフォン向け電子書籍市場の落ち込みを上回る増加には至っていないと分析している。
2012年度以降の市場については、フィーチャーフォン向け電子書籍市場の減少は続くものの、新たなプラットフォーム向け電子書籍市場の立ち上がりにより、2016年度には2011年度の約3.6倍の2000億円程度の市場規模になると予測している。
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(三柳 英樹)
2012/7/4 06:00
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