ミクシィが新事業、テスト版Androidアプリを限定配布できる「DeployGate」


 株式会社ミクシィは10日、Androidアプリ開発者向けの新サービス「DeployGate」を発表した。開発中のアプリを、テスターに対してワイヤレス(リモート)で配布し、かつリアルタイムで動作ログを収集できる。料金は登録アプリ数や管理者数などによって異なり、月額525~9975円。テスター(Guest)のアカウントは無料。


「DeployGate」で配布されたアプリの一覧をAndroid端末で表示した画面テスト版アプリの改版通知はプッシュで受け取れる

 ミクシィは8月、新規事業創出を目的とした社内部署「イノベーションセンター」を設立。SNS「mixi」や転職情報サイト「Find Job !」に続く、新ビジネスの創出に取り組んでいるという。DeployGateはその第1号案件で、社内公募によって誕生した。

 通常、Androidアプリのテスト版を実機で動作させるには、端末とPCをケーブル接続してインストールする必要があった。DeployGateでは、これをワイヤレス化。プログラムファイル(APKファイル)をダッシュボードにドロップする、あるいはコマンドラインの操作で配布できる。

 テスター側の端末には、DeployGate用アプリをインストールしておく必要がある。アプリの配布はメールやQRコードを介して行われるが、更新版の公開通知などはプッシュで受け取れる。

 テスト版アプリの配布者側は、アプリ内に特定のコードを書き込み、SDKを組み込めば、動作ログやクラッシュレポートをDeployGateのダッシュボードでリアルタイムに閲覧できる。なお、端末紛失時にはリモートでテスト版アプリの動作を停止させられる。

 DeployGateは現在Androidのみを対象としているが、将来的にはiPhoneアプリ版の提供も計画している。なお、9月20日にはDeployGateのローンチパーティ(定員30名、参加費無料)が都内のミクシィ本社にて開催される予定。


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(森田 秀一)

2012/9/10 19:06